連作「ミネラル・イメージ」(2) 注:本作品は柳ヶ瀬舞「翡翠の川」をイマジネーシ…
カテゴリー: ショートショート
「お告げ猫」川島怜子
ある村に神さまのお使いの猫がいました。 とても綺麗な三毛の模様なので、村人から…
「副作用」井上史
1. 鈴木博士は画期的な発明を完成させた。それも、誰でも頭のよくなる可能性のあ…
「わが夢見るは遥かなる大地」健部伸明
健部伸明(たけるべ・のぶあき)一九六六年、青森県生まれ、中央大学文学部中退。一九…
「白い島」江坂遊
「上品な味」深田亨
ずいぶん昔のいつのころか、都から遠く離れた山深い村に、得も言われぬほど高貴で上…
「バトン」大梅健太郎
パッとあたりに閃光が走ったかと思うと、ワンテンポ遅れてドン、という腹の底に響く…
「帰省」白川小六
「骨壺」飯野文彦
〈ふみこ〉 依然として不安の塊が離れない。睡眠不足、アルコール依存、それらが重な…
「シーサイドホテルにて」片理誠
『霧縫』吉澤亮馬
『すぐ元に戻ると思った事』粕谷知世
「翡翠の川」柳ヶ瀬舞
「Arena of Democracy」伊野隆之
Arena of Democracy サイキュロプスが投げた巨岩が俺の頭上で静…
「天職」澤井繁男
「スタントバイミー」川島怜子
いつものように、なごみがぼんやりと歩いていると、信号を無視した車が突っ込んでき…
「データセンター」江坂遊
診察室に入って来た中年男性はとても顔色が悪く肩を落としていた。その姿は、誰がど…
「『折口裕一郎教授の怪異譚 葛城山 紀伊』外伝『市川大賀interviewed ・1』」市川大賀
「雷蔵と龍乃進」おだっくい
事件が起こったのは西暦で一七五三年、宝暦三年神無月の頃であるから、九代将軍家茂…
「酔芙蓉」飯野文彦
八月の太陽が照りつける昼下がり、見終えたツタヤのDVDを投函に出た。今回借りた…
「夜の浜辺で語られた事」粕谷知世
砂浜に腰を下ろして、海の音を聞いていた。 お尻に触れる砂はあったかく、大気は塩…
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」深田亨
夕がた、駅裏のあたりを歩いていると、古いビルの入口に手書きのビラが貼ってあった…
「聞いてません」片理誠
首相官邸の閣議室ではその時、この国の美しい伝統をいかにして守り、後世へ継承して…
「小石」澤井繁男
信濃は山国である。 初秋ともなればさまざまな色合いに染められた葉が陽光に映え、…
「ねこのおまわりさん」川島怜子
最近、愛猫のフクが夜にでかけて、明け方まで帰ってこない。猫がなわばりをパトロー…
「深田亨の3or4 三つのクリスマスと四つのバースディ」深田亨
<3つのクリスマス> 【クリスマス・ライブラリー】 クリスマスの季節にだけ開く図…
「カンパニーレ」江坂遊
「お出かけ」白川小六
天天堂の豆大福が生物認定を受けたというので、休日のお散歩がてら、娘を連れて見に…
「神」大梅健太郎
ある日曜日の午後。梅雨のジメジメした空気の中で、男はうたた寝をしていた。日々の…
「姉の夜髪(やはつ)」吉澤亮馬
俺がもっとも美しいと思うもの。それは姉さんの夜髪だ。 世界のあらゆるものよりも…