『ショートショートの宝箱Ⅴ』(光文社文庫)発刊を祝して 注目の『ショートショート…
カテゴリー: ショートショート
「ゆめ細工」江坂遊
そう。丁度、きみと同い年くらいのころでした。どんなものを見ても目を輝かせて驚く…
「落花生」飯野文彦
この頃、気怠さが抜けない。得体の知れない不安の固まりが、私を四六時中支配してい…
「深田亨のスリー・オア・フォー『四季その2』」深田亨
「深田亨の3оr4(スリー・オア・フォー)・『四季その2』」深田亨《3行(句点三…
「春な忘れそ」青木和
目を覚まして最初に見たのは、今度もやはりドクターの顔だった。「おはよう、おばあ…
「食肉工場の秘密」白川小六
工場から呼び出しがあるのは大抵いつも真夜中だ。 FSSC22022認証のクリー…
「眠り」渡邊利道
眠れない日々が続く。あまり眠っていないと意識が醒めたままで夢の中に入ってしまう…
「羊をめぐる3or4(スリー・オア・フォー) その1」海野久実
「羊をめぐる3or4(スリー・オア・フォー) その1」海野久実《3行(句点三つ)…
「影を喰らう」飯野文彦(あとがき付き)
「バードショップ開店」江坂遊
「ベロニカさん、どうしたんですか。そわそわなさっているようですが」「あぁ、鳥の声…
「伝え人」大梅健太郎
「やり直す」八杉将司
「秀美、お昼ご飯はまだかな」 智造は、大学病院の処置室で付き添いの女性に訊いた。…
「宇宙の選択」八杉将司
まったくの不意打ちだった。 俺が気持ちよくバーのカウンターでビールを飲んでいた…
「我が死を悼む」片理誠
こんなことに何の意味があるのかは自分でも分からない。でも決めたんだ。どんな手を…
「ミダスの末裔」荒居蘭
「長老」が死んだ――。 仲間から知らせを受けたのは、ちょうど貴重な丸薬を飲みこ…
「不思議な転校生」江坂遊
「マリー・アントワネットの天気予報」佐藤昇
「マリー・アントワネットの天気予報」佐藤昇 《おことわり》 本作は「NW-SF…
「生まれ変わりますか?」八杉将司
「生まれ変わりますか?」 気味悪いほど淡々とした女の声が、自分の耳に響いた。 視…
「六十年タイムマシン」飯野文彦
還暦を迎えた。本来ならお祝いもかねて、甲府の中心で飲み歩きたいところだ。しかし…
「深田亨の3or4(スリー・オア・フォー)・『四季』」深田亨
<春の季語> 【啓蟄(けいちつ)】 ああもうなんで起こしてくれないのよ。 だって…
「夏来にけらし」青木和
「面倒な家」江坂遊
わたしがよく振り向く理由かぁ、それはこんな出来事があったからなのよ。 入口ドアに…
「うちにかえろう」深田亨
マルマルは解離性同一性障害、つまり多重人格と診断されたが、本当はそうではなかっ…
「我が家の味」八杉将司
病気で妻に先立たれてしまった。 風呂場で突然倒れてそのまま帰らぬ人となった。 …
「人体縮小薬」橋本喬木
博士のお手伝いのため、一日中実験の観察を続けていた助手のネギ君。ずっと目を凝ら…
「手つなぎ鉄道心中」江坂 遊
ドアが開いた。ふとこのまま先に行ってみようかと思いたち、降りるのをやめた。 汽…
「紅茶きのこの話」白川小六
弟が生まれる少し前だから、二〇四〇年頃のことだ。第三次紅茶きのこブームというの…
「LIVE」八杉将司
学者が、人工知能である私に自我があると認めた。 それが発表されると世界中で議論…
「(株)頭のネジ買取センター」吉澤亮馬
耳の中がごろごろする。鮭(さけ)原(はら)は頭を傾けて何回か叩いた。 こつん。…
「家族警報」川島怜子
テレビを見ていたら、天井についている警報のアラーム音がなった。家族警報が発令さ…