「NEO」について

◆解説
「NEO ─Next Entertaiment Order─ (次世代娯楽騎士団)」とは小松左京賞と日本SF新人賞出身者の中の有志による集団です。その目的はただ一つ。「SFの素晴らしさをより多くの方々にアピールする」こと。

現在、映画やゲーム、アニメ、コミック等々、多くの分野でSFは隆盛を極めております。しかしながらSFが本来持っているポテンシャルは、まだまだこんなものではありません。華やかで、鮮やかで、煌びやか。賑やかで、ド派手。それも確かにSFの魅力ですが、ジャンル全体から見ればそれらはその可能性のほんの一部分でしかない。宇宙を根底から覆すほどの価値観の転倒、幽玄の世界にも通じる奥深い趣、人生の折々に訪れる閃光たち、酌めども尽きぬ真理の数々、そしてそこに立ち現れる未来……。私たちには想像という名の無限のフィールドがあります。言わばSFはそのステージで舞う翼。SFにできぬことなど何一つない、と言っても過言ではありません。次なるエンターテイメントを通じて、その素晴らしさ、面白さを、もっともっとより多くの方々に知って頂くことを私たちは目指しています。

◆構成メンバー
現在、「NEO」にご参加頂いているのは以下の皆様です(敬称略)。

平谷美樹/町井登志夫/機本伸司/上田早夕里/浦浜圭一郎/青木和/杉本蓮/谷口裕貴/吉川良太郎/井上剛/坂本康宏/三島浩司/八杉将司/北國浩二/片理誠/樺山三英/木立嶺/黒葉雅人/中里友香/天野邊/杉山俊彦/伊野隆之/山口優

(余談となりますが(汗)、現在、我々のデビュー作を始めとする多くの作品は「BookLive」や「紀伊國屋BookWeb」といった電子書籍販売サイトから電子書籍としても発売されております。ご興味のある方は、NEOの各種の企画の併せてこちらもお楽しみ頂ければと存じます)

◆活動実績
・「“九十九神(つくもがみ)”という存在をモチーフにして、作家各自がそれぞれ短編小説を書く」という企画、『九十九神曼荼羅シリーズ』が始まりました。書き上げられた作品は順次、「小学館eBooks」から電子書籍として配信されます。そしてもちろん、NEOの中から多数の有志が参加しております。簡単に説明致しますと“九十九神”というのは、“年を経た器物などに魂が宿った存在”のことです。付喪神と書くこともあり、今はあまり馴染みがないかもしれませんが、平安時代には絵巻などに百鬼夜行の図として好んで描かれた題材です。言わば妖怪世界の古株といったところでしょうか。「この九十九神と言う不思議な存在、キャラクターを共通の素材として、作家各自が存分に腕を振るい合う」というのが本企画の趣向です。同じ材料を手にしても料理の仕方はそれぞれで異なりますので、きっと様々な味わいを楽しんで頂けるのではないかと思います(「九十九神曼荼羅」の世界については、以下のイラストを参考になさって下さい。また紹介のページもありますのでこちらも是非ご覧になってくださいませ)。

・日本SF評論賞出身の岡和田晃さんや、彼が参加する『エクリプス・フェイズ』翻訳チームやAnalog Game Studiesの皆さんを始めとする有志の皆様のご協力の下、『エクリプス・フェイズ』というロールプレイングゲームのシェアード・ワールド・ノベルがSF Prologue Waveで開始されました(Eclipse Phase)。NEOからも希望者が複数、参加しております。(「Eclipse Phase」の世界については、以下のイラストを参考になさって下さい。また紹介のページもありますのでこちらも是非ご覧になってくださいませ)

(Ecllipse Phase は、Posthuman Studios LLC の登録商標です。本企画はクリエイティブ・コモンズ『表示 – 非営利 – 継承 3.0 Unported』ライセンスのもとに運営されています。ライセンスの詳細についてはhttp://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/3.0/をご覧下さい。)

・講談社BOXとスターチャイルドレコード、電子書籍『AiR』がコラボレーションして誕生した電子雑誌『BOX-AiR』。その選考にNEOの中の希望者が参加し、見事、中里友香さん「黒猫ギムナジウム 」、木立嶺さん「次女っ娘たちの空」、山口優さん「アルヴ・レズル ―機械仕掛けの妖精たち―」のお三方が採用されました。(山口さんはBOX-AiR新人賞からのチャレンジとなりました。更にその作品は栄えある初代・BOX-AiR新人賞アニメ化作品に選ばれました!)
 

・『第49回日本SF大会 TOKON10』の「SF新人賞&小松左京賞受賞作家『21世紀SF』を考える」に参加&旗揚げ宣言。

◆アクセス
NEOへのアクセスは当サイトSF Prologue Waveの投稿フォームよりお願い致します。

以上。(文責・片理誠)