わたしがよく振り向く理由かぁ、それはこんな出来事があったからなのよ。 入口ドアに…
カテゴリー: 小説
「うちにかえろう」深田亨
マルマルは解離性同一性障害、つまり多重人格と診断されたが、本当はそうではなかっ…
「我が家の味」八杉将司
病気で妻に先立たれてしまった。 風呂場で突然倒れてそのまま帰らぬ人となった。 …
「人体縮小薬」橋本喬木
博士のお手伝いのため、一日中実験の観察を続けていた助手のネギ君。ずっと目を凝ら…
「手つなぎ鉄道心中」江坂 遊
ドアが開いた。ふとこのまま先に行ってみようかと思いたち、降りるのをやめた。 汽…
「鴉の右目の物語」仁木稔
「紅茶きのこの話」白川小六
弟が生まれる少し前だから、二〇四〇年頃のことだ。第三次紅茶きのこブームというの…
「LIVE」八杉将司
学者が、人工知能である私に自我があると認めた。 それが発表されると世界中で議論…
「サンクチュアリ(後編)」伊野隆之
インプラントを埋め込んだ手術跡が消える間もなく、僕は同じように外に出ることを選…
「(株)頭のネジ買取センター」吉澤亮馬
耳の中がごろごろする。鮭(さけ)原(はら)は頭を傾けて何回か叩いた。 こつん。…
「サンクチュアリ(前編)」伊野隆之
秋が深まるにつれて、外での感染者数の報告が増えていった。状況は、五年前の大流行…
「家族警報」川島怜子
テレビを見ていたら、天井についている警報のアラーム音がなった。家族警報が発令さ…
「不死鳥の巣」江坂遊
ピレウス港の「ならず者酒場」にゼータが顔を出した。 ゼータは腕相撲とウォッカの…
「ディスロリ:第12話」山口優(画・じゅりあ)
<登場人物紹介>・栗落花晶(つゆり・あきら) この物語の主人公。西暦二〇一…
「遺書」天野大空
「遺書」天野 大空 私の命はもう長くありません。だから最後に残された全ての時間…
「Utopiaの影」伊野隆之
『……何で、あっさり殺しちまわない?』 ぐったりとした三人目の警備員の体を、廊下…
「犬の心臓。ブルガーコフ(分載第五回)」
九 だが、ボルメンターリ医師によって約束されたシャーリコフの『いいこと』は、翌…
「Utopia」川嶋侑希(第4話)
夫々(それぞれ)の理想郷 〈ジャック〉という余計な荷物を下ろすために、セイラはス…
「エト酒」山本孝一
紺色の暖簾(のれん)に白く染め抜かれた「やぐら」の文字。そこは串カツの専門店。…
「Utopia」川嶋侑希(第3話)
【Journey SFPW.mp3】 反証する永続の優なる都 人間の世界で過…
「ウィッシング・スター」佐藤昇
《おことわり》 本作は「宇宙塵」1965年9月号に発表された作品の採録です。もと…
「Utopia」川嶋侑希(第2話)
【楽曲 暗星 SFPW.mp3】 分かたれた天文街と大図書館 年中、雨か霧に包…
「Utopia」川嶋侑希(第1話)
序文 ほかならぬ「SF Prologue Wave」から生まれた、オリジナル…
「夜の夢を見ない」粕谷知世
夜の夢を見ない 粕谷知世 月の明るい夜だった。式場を予約した帰り道、白く輝く月…
「キャッチボール」橋本喬木
「キャッチボール、しようよ」「えっ」「だからさ、いつもみたいにキャッチボールしよ…
「江坂遊の3or4(10)」江坂遊
「江坂遊の3оr4(スリー・オア・フォー)・絵のない3コマ、4コマ漫画本 10」…
「綿毛のアン」川島怜子
広場には、パントマイムを披露する者、似顔絵を描く者、曲を演奏する者などがいる。…
「江坂遊の3or4(8)」江坂遊
《3行(句点三つ)また4行(句点四つ)に圧縮したショートショート作品》◇8◇「絵…
「町はペンギンでいっぱい」 白川小六
一番人気はペンギンです。二番目のパンダを大きく引き離して、ダントツの一位です。…
「江坂遊の3or4(7)」江坂遊
「江坂遊の3оr4(スリー・オア・フォー)・絵のない3コマ、4コマ漫画本 7」 …