「ワームホールを見つけたらラッキー☆」 極小のワームホールを作るのに成功したと、…
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「一本の樹一軒の家」海野久実
昼休みには会社の入っているビルの屋上に来るのが習慣になっていた。腹も満たされ、…
「迷惑な客」井上史
改札前は人でごった返していた。皆が改札機の上に設置された電光掲示板を見上げて、…
「インタビュアーの恋」深田亨
とある国のとある街角にあるオープンカフェのテラスから、一組のカップルが道路をは…
「孤島にて」柳ヶ瀬舞
「お茶が入ったよ」 彼女のひと言で、我に返った。 どのくらいPCに向かっていたの…
「死者の手」井上史
――お前は勝利の女神だ。 それが恋人の口癖だった。女神と呼ぶには背が高く、体格…
「わたしの伯母さん」柳ヶ瀬舞
わたしの伯母さん(柳ヶ瀬舞) 鬼気迫る勢いで、猛烈に自転車をこいだ。夕暮…
「リプレイス」片理誠
錆び付いた大型のボルトを四苦八苦しながらどうにかこうにか両手持ちのレンチで回し…
「食い尽くし系の夫」青木和
あー、こっちこっち。 え? ううん全然待ってへん。今来たとこ。久しぶりやから迷…
「落語台本『さくら』」飯野文彦
今年の四月、東京の小学校に入学した双子の孫の世話もあって、生活の九割以上、上京…
「サトシら」飯野文彦
サトシは夢を見ているのだと思った。なぜなら空を飛んでいたからだ。 飛行機やヘリ…
「ワープ口専用機」江坂遊
そろそろ新しいパソコンに買い替えようかと、久しぶりに近くの家電量販店に足を向け…
「プチプチ妻」江坂遊
よく覚えちゃいないがヘンな夢を見てね。女房をコピー機にかけている夢なんだ。で、…
「最後の仕事」庄司卓
それを《彼》と呼ばせていただこう。 正確には性別はないのだから、彼でも彼女でも…
「お地蔵さんの夜」粕谷知世
一九八〇年に、わたしは十二歳だった。 そのころには、親戚の家に子供が泊まりに行…
「ふたつの季節」柳ヶ瀬舞
ふたつの季節(柳ヶ瀬舞) 「好きです」 山崎が言うと私は目線をそらした。そ…
「復讐」柳ヶ瀬舞
週末にアルバイトがない日は、新宿二丁目で飲むことが多い。日本屈指の、いやアジア…
「明日が来ない」青木和
誰かに揺り起こされたような気がして目が覚めた。 多分錯覚なんだろう。あたしには…
「いつか朱に染まる日(後)」片理誠
勝ち誇ったかのようないやらしいスカシ目で、もう一人の俺が俺をにらみ付ける。「そ…
「いつか朱に染まる日(前)」片理誠
永遠に終わりそうもないデスクワークを投げ出して立ち上がると、背中が抗議の悲鳴を…
「プリンターの見る夢は」白川小六
プリンター農家の朝は早い。 夜明け前、冷たい朝靄の木立ちを抜けて厩舎に入ると、…
「夢遊覧飛行」江坂遊
チェックインしたばかりの客に、コンシェルジュが声を掛けてきた。「ミスター洋一。…
「リバークラフト」吉澤亮馬
ある時から、従妹のマキ姉は川を身に着けるようになった。 頻繁に会うほど親しくは…
「羽化」染井雪乃
気が進まないものの、楓は実家に顔を出した。空気が冷たいのは冬が近づいているせい…
「シン・中継ステーション」飯野文彦
小学校のとき、私はひとり校庭の隅にある木材を横たえた遊具に坐っていた。すぐ近く…
「黄金の街」粕谷知世
白壁に夕日があたって黄金色に染まっている。 ああ、また、ここに戻ってこれたんだ…
「鳳仙花こわれた」海野久美
私はごく幼い頃から、この世には触れてはいけない物があるのを理解していた。 大…
「終焉」小竹田夏
村外れに住む老いた職人は、家具や小屋など大きさを問わず、木造品の作製と修理を一…
「ordinary contact~よく有る接触」庄司卓
「あの、ちょっとよろしいですか?」 駅前の大手チェーン書店で、毎月購入している…
「代筆猫」川島怜子
平安時代の町。いくつかの店が並んでいる。「代筆を一つお願いします」 貴族の家で…
