新刊紹介 『ふしぎなねこのおとぎばなし〜赤の巻〜』『ふしぎなねこのおとぎばなし〜青の巻〜』著:川島怜子

新刊紹介
『ふしぎなねこのおとぎばなし~赤の巻~』
『ふしぎなねこのおとぎばなし~青の巻~』

著:川島怜子
絵:idonaka
Gakken、電子書籍

『ふしぎなねこのおとぎばなし~赤の巻~』『ふしぎなねこのおとぎばなし~青の巻~』は、さまざまな猫たちがでてくる、ショートショート集です。
対象年齢は小学生以上ですが、大人が読んでも楽しめる物語ばかりです。
どの作品も、数分で読み終えられる手軽さがあります。空いている時間やふとしたときに読むのに最適です。
猫が好きな人はもちろん、猫に興味がない人も、ぜひ読んでほしいと思います。
愛猫家は、改めて猫という愛らしい生き物に改めて魅入られるでしょう。
そして、猫に興味がなかった人は、これを機に、猫に関心をもっていただければ大変嬉しいです。
もし、仮に猫に惹かれなかったとしても、物語自体を味わっていただけるなら、それもそれで嬉しいです。
読む人それぞれが自分なりの楽しみ方を見つけていただければ幸いです。

「赤の巻」は、あたたかみのある赤い色合いの表紙の中心に三毛猫がいます
神さまのお使いでお告げを運んでくる猫や、不思議な力を使う猫又、山のようになる猫など、ユニークな猫たちがたくさん登場する16篇の物語です。
表紙の三毛猫以外にも、他の作品の猫たちも描かれていますので、どの猫がどの作品に登場するか、答え合わせをするのも楽しいです。

「青の巻」は、落ち着いた青い色合いの表紙の中心に可憐な猫がいます。
楽器になる猫、サンタクロースになろうとする猫、看病をする猫など、こちらも存在感を放つ猫たちがたくさん登場する17篇の物語です。
こちらの表紙も、中心に描かれている猫以外に、他の作品の猫たちが描かれています。どの作品のどの猫なのか、こちらも答え合わせをしてみてください。気持ちがほっこりしますよ。

「青の巻」の「夏の終わりのひまわり」だけはひたすらシリアスな物語で、静かに、悲しみのみを見つめます。
切ない物語が好きな人におすすめです。

二冊はそれぞれ独立した作品集ですが、「ねこ」という共通のモチーフが物語を形作っています。
「赤の巻」「青の巻」ともに、コメディ調でくすっと笑える物語が大半です。
本書を手にしたすべての人が、不思議で愛らしい猫たちによって心を包み込まれ、日々の中に小さな彩りを見つけられることを願ってやみません。