「「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 のご紹介 その7」岡和田晃

「「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 のご紹介 その7」岡和田晃

 ゲームブックの専門出版社であるFT書房(https://ftbooks.xyz/)の日刊メールマガジン「FT新聞」(https://ftbooks.xyz/ftshinbun)は、新人ゲーム作家の登竜門としても知られています。
 こちらを初出とする作品が英訳され、英語で出版されたこともあります(https://prologuewave.club/archives/10461)。
 SF Prologue Waveのコラボ企画、今回は番外編1~4で配信された記事をご紹介いたします。
 初出のリンクを辿り、再読の一助としていただけますようお願いします(以下の「はじめに」の文責はすべて岡和田晃です)。

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 番外編(1)(「FT新聞」No.4118、2024年5月3日)

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

●はじめに

 ネットマガジン「SF Prologue Wave」とのコラボレーションについては、なるべく色々な方々にご登場いただければと思っているのですが、今回は『Whether the Cat is Black or White』との兼ね合いで、英訳の話について書いた伊野隆之さんのエッセイを紹介させていただきます。ご参考にしていただければと思います。

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

『「Osprey’s Sky」と環境正義』
 伊野隆之

初出:「SF Prologue Wave」
https://prologuewave.club/archives/9656

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 番外編(2)(「FT新聞」No.4159、2024年6月13日)

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

●はじめに

 「SF Prologue Wave」では、実は岡和田の作品も掲載されているのです。ソロアドベンチャーやリプレイ等、ゲーム関係の創作も、広い意味で小説だというのが私の立場なのですが、狭義の小説を今回、ご紹介いたします。書き手のまた違った顔が伝えられていましたら幸いです。
 『再着装(リスリーヴ)の記憶 〈エクリプス・フェイズ〉アンソロジー』(アトリエサード)には、齋藤路恵さんの原案による拙作「蠅の娘」が載っていて、こちらはさらに質の高い小説になっていると思います。
 また、近々商業媒体で、新たな新作小説をお届けできますので、ご期待あれ。
 ――ところで、以下の抜粋部分で、何を扱う小説だと見抜くことが出来た方は、なかなかの“通”だと思います。ガス燈に浮かぶ異界へご案内差し上げるといたしましょう。

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

「消失事件」
 岡和田晃

初出:「SF Prologue Wave」
https://prologuewave.club/archives/5038

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 番外編(3)(「FT新聞」No.4174、2024年6月28日)

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

●はじめに

 「FT新聞」No.4159で配信した拙作「消失事件」の評判が思いのほかよく、作者当人としては驚いています。水波編集長、あーるじぇいさん、合身UFO戦士さんなど、一瞬にして何のネタの小説だと見抜いてくださり、驚きにたえません。
 種明かしをすると、「消失事件」は、“シュレディンガーの猫”の再解釈が軸にあるロバート・J・ソウヤー「ホームズ、最後の事件ふたたび」と、ロバート・シルヴァーバーグ『時間線を遡って』にヒントを得た作品でした。ちなみに背景がらみの考証は、どんどんホラ吹き度が上がっていくので真に受けないように(「信頼できない語り手」の小説なので)!

 さて、今作は、ある意味で私の原点たるショートショートをご紹介します。
 10代半ばで書き上げたもので、これが商業誌のコンテストに引っかかったことで、私は道を踏み外したのでした……。
 7月5日頃に発売予告が出た「ナイトランド・クォータリー」Vol.36 (https://athird.cart.fc2.com/ca8/412/p-r8-s/)には、私の新作ショートショート「青い花」が掲載。別途、定期購読者向けペーパーにも原稿用紙20枚ほどの小説作品を書いています。他のプロ作家陣の足を引っ張らないため、できる限りの技巧を凝らしたつもりですが、少しでも成長を感じていただけましたら……。

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

オリジナル小説「影と闇と光の狭間でただ一人奮闘を続けた大いなる男の叙事詩」
 岡和田晃

初出:「TILL」(第2期創刊号、新風舎、1998年10月)
ショートショート・コンテスト「短いのがお好き?」入選作品(選者:藤井青銅)、のち「SF Prologue Wave」に採録(https://prologuewave.club/archives/2209

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 番外編(4)(「FT新聞」No.4243、2024年9月5日)

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

●はじめに

 2024年8月30日に、新しい共著『SF評論入門』(荒巻義雄・巽孝之編、小鳥遊書房)が刊行されました。ジュディス・メリルに『SFに何ができるか』(浅倉久志訳、晶文社、1972年)という本がありますが、それを受けてか、ずばり「SF評論に何ができるか?」という問いが掲げられています。私は「「未来学」批判としての「内宇宙」――山野浩一による『日本沈没』批判からフェミニスト・ディストピアまで」を寄稿。シリアスな評論家としての岡和田に関心がある方は是非お読みを。
 その他、忍澤勉「『ソラリス』に交差する二人の視線――レムの「神学」とタルコフスキーの信仰」や宮野由梨香「光瀬龍「『百億の昼、千億の夜』の彼方へ」といったすでに「FT新聞」にも登場した書き手による有名作品・作家の論考、横道仁志「バリー・ヒューガート『鳥姫伝』論――断絶に架かる一本の橋のような本格的ファンタジー論、鼎元亨「ナガサキ生まれのミュータント―ペリー・ローダン・シリーズを中心に」のようなワン・ワンド・オンリーとしか言いようがない論考など、「SFをどう語るか」を問い直す論考が盛りだくさんです。

 編者の一人である巽孝之さんの序説が以下で公開されていますが、ここでも言及されている「SF評論入門」というコラムをご紹介したいと思います。
https://www.tkns-shobou.co.jp/data_files/view/494/mode:inline
 もともとは本書とは別に書いた依頼原稿なのですが、はからずしも響き合うところがあるように思いますので、改めてご紹介したいと思います。

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

SF評論入門
 岡和田晃

初出:シミルボン「日本SF作家クラブ通信」ページ2020年5月27日号、校閲:横道仁志・渡邊利道/編集:牧眞司
再録:「SF Prologue Wave」
https://prologuewave.club/archives/10375

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●