「マリー・アントワネットの天気予報」佐藤昇

「マリー・アントワネットの天気予報」佐藤昇

 《おことわり》
 本作は「NW-SF」4号(1971年)に掲載された作品です。先般「SF Prologue Wave」に採録された「ウィッシング・スター」と読み比べてみれば、センス・オヴ・ワンダーを求める「青少年SFファンの熱気」が、それ自体の否定を経て、革新性を求め常に前衛に位置せんとするニューウェーヴSF運動への共感に変容したことがわかるでしょう。モルデカイ・ロシュワルト『レベル・セブン』、ネルヴァル『幻視者』の影響があるとのこと。密室幻想を介し、地球という生命体のクロニクルを完成させるための序章として本作は書かれ、いまだその実験精神は失われておりません。採録にあたって、文字起こしは川嶋侑希氏が担当しました。(岡和田晃) 

 一七九三年十月十六日、革命広場の群衆の前で、マリーは断頭台の中から四角い空を見上げた。真っ青だった。

 マリーは、もういない。

 野原を歩いていた時、私は、自分が何者であるのか、知らなかった。どこから来て、これからどこへ行くところなのか、知らなかった。
 頭上の空の色は、色度、明度、彩度によって、天球の座標の上に記録することが可能だ。気温、湿度、気圧、風向、風速を測量することもできる。丘のゆるやかな傾斜も数式に環元できれば、足下の草の葉の分子構造、飛ぶ蝶の軌跡と、それらの細胞の織りなす一大ドラマを、克明に再現することも不可能ではない。
 私の歩く速度、それに費すエネルギー、輻射する日光が循環器に及ぼす影響、脳細胞の動きすら、例外ではない。

 私は丘の上の神殿の石に腰かけて、はるか眼下の海を見下している。

 マリーは、どこにもいない。

 ベルグソンの大脳皮質は、ブラウン運動とは別の意味で、状況をパニックに陥し入れる危険性をはらんでいる。しかし、未だにそれは、一度も訪れたことはない。

 石と石との位置関係、比重、体積の差……。石は正確に方形ではないが、それでも復元はできる。

 ここに私が在るのは、何かを待っているからだろうか。

 沖を飛ぶ一羽の鳥の眼を中心に、私の視覚は拡がっている。だが、その眼の解像力は、丘の上の私を中心に拡がっている。鳥自身の体は、ぼんやりとしか見えないのに、丘の上の私の姿は、足の指先まではっきりと見ることができる。鳥は今、そこを目指して飛んでいる。

 私は森の中を歩いているところだ。
 森はずいぶん鬱蒼としているが、その複雑さは、ただの野原と少しも変りはない。一見、私の軌道が幾何学的に思えるだけだ。これは、単に錯覚にすぎない。
 大鷲は、やっとのことで私の眼の前の石像の上に降りたつと、大儀そうに翼をたたんだ。首をうなだれ、二、三度瞬きしてから深く眼を閉じて、まずは一休みという様子だ。
 彼は、数世紀の間一晩も欠かさず、この大偉業を継続している。つまり、朝からかかって余さず平らげてきたプロメテウスの臓腑を、夜の内に消化しきって、又明朝コーカサスヘ向けて飛び発たなくてはならないのである。

 私の足は海底の砂の中に埋ずまっており、腰から下は海水につかっている。波に流されて、海星が脛に当たった。砂浜には、蟹が群をなしている。一面の蟹のその下には、同数の蟹を収容しうるだけの巣がある。海岸の三次元的構造は明瞭だ。

 自由落下中の私。

 うずくまった私の胃は、健康な消化活動に余念がない。それは、私の表面意識には関係のないことだ。

 不確定性原理をも無視して、完全に均質で正方形の物質があるとすれば、私の眼の前にあるのがそれだ。しかし、それを確認する手段はない。
 回りに対比するものが無いので、その大きさは不明である。材質、密度、内部構造、比熱、そのすべてが、私にとっては未知である。
 私はその内部について思念を集中する。

 エレベーターを地下三八階で降りてから、マコトは狭くて長い廊下を状かねばならなかった。経費は節約されなければならなかったので、照明は薄暗い。もっとも、この廊下もあと数日で不要の交通機関となるはずだ。
 天井には5メートル程おきに、人間の体がやっと入れるだけの窪みがあり、そこへ昇るための梯子がそれぞれついている。
 38AY-6TM四〇三と標示のある梯子の下でマコトは立ち止まり、そして昇り始めた。気密ドアを下から持ち上げ、室の中へ頭から入っていくと、そこはもう、マコトの完璧なプライヴェートルームだった。

『マリー・アントワネットの天気予報』の台本は、次の様に簡単なものだ。


 タイトルは、一度も出ることはない。(印刷された番組表以外に……)
 マリー・アントワネットの銅版画一枚(製作年代は、特に考慮する必要なし)
 立体カラーカメラを使用することは当然だが、画像を立体化したり、色彩化する演出は、してはならない。パンもなければ、ロングもアップもない。トリミングも、工夫されてはならない。

 SE――単調な呼吸音を絶え間なく。
 放送時間――三十分間。


 この装置は、地下壕の全室にとりつけられ、脳波にある種の作用を及ぼして、睡眠時における入壕者の不安を取り除こうとするものです。
 いわば、夢の世界をコントロールする装置で、入壕者は、地上での生活の延長を、今までどうり、夢の中で継続して体験することができ、シェルター生活の単調さと、あらゆる恐迫観念から、あなたを守ります。
 この装……見地から、そ……年に……士らの研究と世……より……もの……完全に…………協会…

「リアリズムが旧いという意見も、もう旧くさいものじゃないか」
 俺もヨシダも、リアリズムの時刻的復活について話しているのではないのに。
「シュールレアリスムで、第三世界は救えなかったんだ」
 既成事実による本質のすり替え。さらに、第三世界が、第一世界に救われようとしたことは、一瞬たりともなかった。
「富への欲求、文明への憧憬、つまり、彼等の情動は、確固たるリアリズムだった」
「残念ながら、第三世界人は、文化人類学者よりもルン・プロだったんです」
「ならば、ブルトンやモリスはプチ・ブルだということだ」
 いえ、彼等は充分にうらやましいブルジョアでした。
「とにかく、テレビは公器なんだ。扱わねばならない現実の社会問題がたくさんあるんだ。君達は、大衆に何を与えようとしているのかね」
「あちらまかせです」
「視聴者はモルモットではない」
「そうでしょうか」
「不真面目だ。実験とは、結果のためにやるものだ」
「ぼく達は、化学の実験をする気はないんです」

 私は、そっと壁に手を触れてみる。
 この壁の厚さを、私は知らない。
 この壁の向こうに何があるのか、私は知らない。
 荒廃しきった街の風景か、海底か、森林か……あるいは、二つの死体のある、ここと同じ様な部屋であるのか……果たして……

 マコトは、字宙空間を浮遊している。ヘルメットもかぶっていないのは、たぶん、自分の肉体が無く、精神だけだからだろう。この暗闇では、それを確めることはできない。
 ここからわずか数パーセクの所に、赤い恒星が見える。マコトの存在は、その星との対応関係上に於いてのみあり得る。

 38AY―6Tは、あなたの勤務するテレビ局に割り合てられたシェルター番号です。
 チーフディレクターのタカギも、同僚のヨシダも、38AY―6Tナンバーの、この部屋から遠くない、どこかの一室にいます。
 あなたは、彼等とシステムドリーマーで逢う他に、電話で会話することもできます。

 第8スタジオの暗闇の中で、ヨシダが振り向いて笑った。カメラの赤ランプの光をわずかに受けて、マコトにもやっと、その顔を見ることができた。
 ヨシダの右腕がゆっくりと上がり、垂直な位置で静止すると、急いで振り降ろされた。

 通信の途絶えた理由は、幾つか考えられます。まず、通信機、あるいは回路の故障。次に、通信者不在の場合。彼等は、部屋の中で静かに死んでいったか、再び地上へと昇っていったのか……。それに、意識的に通信を絶つ場合も考えられます。
 いずれにしても、最近通信の途絶えた仲間が多くなっています。

 地球も一つの有機的な生命とみなすならば、はたして彼は死ぬことがあるのだろうか。

――地上へ行って見てきたんだ。
――ああ。
――本当なんだ。
――どうだった。
――昔のままさ。
――それで。
――それでって……信じてくれないんだな。
――信じてるよ。コロンブスなんだね。
――だったら、おまえもすぐに・・どうして出ていこうとしないんだ。
――気が向かないだけさ。
――嘘だ。みんな、俺がでたらめを言っているとしか思わないんだ。

 電源が入ると共に、十六本の磁気テープが回り始める。微妙にヴォリュームの調節がなされるテープには、しかし、無音しか録音されていない。
 ここでは、サウンド・エフェクトも、完全に自立している。モニター画面に映し出される暗闇は、SEに、いかなる拘束もしない。又、その逆も成り立つ。

 長い雨が、地表にあるすべてのものの輪郭を、すっかりくずしてしまった。角は丸く、凹凸は平らに、硬質のものも溶解しかけ、完全な均一化が徐々に進行している。
 空を覆う厚い雲が時間と方角とを隠蔽し、絶え間ない水の音が、すべての音を消し去る。

 エントロピーは増大し続ける。

 マコトは、壁面パネルのボタンの列を操作する。
 十幾つかのボタンの押し方で、メニューのヴァリエーションが楽しめる。
 しかし、今出てきたベーコンエッグの味覚は、他の合成食品と比べて差がない。
 それでも、食事が供給されるだけでも、マコトは感謝しなければならないのかも知れない。空腹を訴え続けて、そのまま音信不通になった者も、少くはないのだから。

 スイッチを入れると同時に、待ちかねていたマコトはトリップを開始する。
 二板の境板を平行に置いた様な、一つの幻想――
 ハハノタイナイニイナガラ、ゼンウチュウヲダキシメテイル……

 ふと天井を見上げたマコトは、そこに小さな亀裂を見つけて、口まで運んだコーヒーカップを落としそうになる。だが、次には安堵して、一息でコーヒーを飲みほす。
 放射能が浸透してきた場合、壁の色は薄青から黄色に変色するはずだ。
 いずれにしろ、そのひび割れは、以後、マコトの不安の種となる。

 突然の閃きに、マコトは眼を覆った。
 もう、いくらミキサーを操作しようが、何も聞こえない。モニター・スクリーンの中は、ただまぶしいだけだ。
 スタジオの明るさに眼が慣れてくると、ヨシダのほかに、もう一つの黒い影が浮かびあがり、徐々に輪郭を整えていった。タカギであった。

 見てやしないんだ、誰も……。実際に水爆の落ちたと思い込むには、天井のスピーカーを信じなければならない。これ程信用できないものがあろうか……。
 簡単なことだ。外へ出てみればいい。
 このシェルターが、本当かどうか。
 電話の声が本当かどうか。
 ヨシダが本当にいたのかどうか。
 世界は、あるのかないのか。

 壁に限らず、天井から床まで、一面が黄色に覆われている。
 絶望感の中で、マコトは潜水艦を進ませる。船首は、暗い海底を向いている。急角度な潜航。
 水の青がだんだん暗くなるにつれ、頭痛が襲ってきた。そして、呼吸困難。それでも、マコトは潜航を続ける。
 やがて、意識が薄らいでゆき、マコトは浮上をする。

 生まれ落ちてからこれまで、私は四方を地平線に囲まれたまま、ずっとその中央に立ち続けている。地平の彼方まで、何も存在しない。だから私は、まだ何も知覚したことがない。
 私の華奢な両足は、引力に絶えるのがやっとだ。
 あるいは私は、これまでにも数回、マリーに逢ったことがあるかも知れない。バベルの塔すら、見たのかも知れない。

 今日、ミナカミさんの奥さんから、電話がありました。なんでも、又一人、御子様がお生まれになったそうで……。これでいったい、何人になるのでしょうか。それにしても、一年に何回もお産をするなんて、変な御夫婦ですね。
 旦那様はどうしていらっしゃるのでしょう。とんと、お目にかかることもないので……。そう、入壕してから二~三年の内でしたか。それ以来、さっぱり……

 私は、なつかしい人々に囲まれて、彼等と談笑していた。その中には、ヨシダもミナカミもいた。
 どうやら、彼等は私のある失敗談について笑っているらしかったが、私にしてもそのことを笑われるのが嫌ではなく、むしろ一つの愛嬌として、自分自身で楽しんでいる。
 次の瞬間、事態は一変する。私は今、地下壕のあの玄関の狭い室に入って、重い扉を閉じたところだ。私の全身の筋肉は、重苦しい恐怖に包まれている。何故なら、これから私は地上へ出るために、床のハッチを開けようとしているからなのだ。
 そして、幾つかのショットの連続。
 梯子をつたい降りる私。
 地下通路を歩く私。その馬鹿々々しく大きな足音が、死体の累積した通路に響き渡る。
 十年ぶりに、今度は上昇のために乗るエレベーター。緊張してエレベーターの加速を身に感じている私。やがて静止するエレベーター。
 しかし、エレベーターの扉は、なかなか開こうとはしない。不安がつのる。
 私は、開くことを本当に望んでいるのだろうか。それとも……。
 そうではない。私はまだ、床のハッチを開けようとしているところだった。
 驚愕。そこには、外側からハッチを開けようとして力つきた、サトウの死体が、ハンドルにぶら下がっている。
 たぶん、一度地上へ出たのだろう。汚れきった服装に、醜く変形した顔の輪郭は、私がハッチを開けたために、深い井戸の暗闇の中へ――実は地下通路へと落下していく。
 彼の叫び声がしたかどうか、私はここで目を覚ました。

 ロッカールームで、ヨシダがマコトに向い、盛んに喋りかけてくる。
「奴は、現実を改善することにしか興味がないんだ。結局はフラストレイションの発散だぜ。健康的な保守派だ」
 会話は、二人がテレビ局を出るまで続く。
「驚いたことに、奴等は世界を安堵させようってんだ」

 森の中を歩いていくと、急に木立がひらけて、谷を一つ隔てた向うに、濃青の空をバックに一つの建物が見えた。
 側へ寄ってみると、それは一つ一つが大きな泥岩で構成された長方形のピラミッドの様なものである。
 何遍もその周辺を廻ってはみたが、入口らしきものはどこにもない。見上げてみても、窓もない。
 途方にくれてはいるものの、依然、私の志向は変らなかった。
 そのうちに、ある疑間が浮んできて、私は分析を始めた。
(私の今立っている側を前としてだが)この長方体には、前も後もないのではないか、と。ためしに、私は小石を拾ってくると、泥岩の上に、肩の高さに大きな×印を書いた。そして右へ歩きだす。最初の角を左へ折れる。もう一度折れる。回りの景色も、方形を中心にして対称をなしているらしい。当然、そこには、私のつけた印はあるはずがない。三度目を曲って、次に四度目。つまり、元の所へと戻った訳だ。かなりの道のりである。
 しかし、そこにも私の印はない。位置を間違えたのかと思い、探してはみるが、どこにもない。
 90°×∞ =360°
 あるいは(あるいは:斜体)
 360°÷4=……
 一番下の岩は土の中に埋ずまっているので、今度は私は、そこを堀ってみることにした。頑強そうな樹の枝を拾ってくると、それを地面につき立て、土をかきわけ堀り進んだ。
 だが、私はそれもすぐにやめてしまった。いくら堀っていっても、きっとこの岩の壁は、地中深くどこまでも(地球が丸いとしても永遠に)続いているだろうと思い込んだからだ。
 それから又、建物の回りを一周してみるが、堀った形跡は、やはり消えている。
 岩と岩とは精巧に組み合わされているので、よじ登る足場もない。
 裏返しのラビリンス。――いかに、ここから抜け出るか……。
 私は内部に思念を集中する。

 プチ・トリアノンは、マリーの心象世界である。ただし、特記に値するのは、誰でもが、許しさえあれば、現象的にしろその世界の中で遊ぶことができたのだ。

 シェルターの玄関にあたる室に入った時、マコトは、そこが十年前の記憶と、多少のズレのあることに気付いた。

 私は一羽の鳥の足下に立っている。四角く大きな部屋の中だ。入口も窓もありはしない。
 爪一つだけでも私の体程の大きさは優にあるその鳥は、部屋の中で窮屈そうに首をたれている。私は部屋の大きさと、それ以上に鳥の大きさに圧倒されて、隅の壁際から鳥を見上げた。鳥は、鳥類特有の身の動かしかたで、クルッとこちらへ頭を向けた。
 私は、いつ飛び出してもよかったのだ。ただ、飛び発つ瞬間というものは、平常の時と変り無い時であってはならない。どうして、さっきではなく今飛び立つのか、その理由が必要だったのだ。
 振り向いた時、足下に私が立っていた。私は、それがこの瞬間であることを知った。
 翼をのばし、力強く一度はばたくと、部屋は崩壊し、私はもう飛んでいた。黒い空に、つかの間青い星を見たような気がしたのは錯覚だったろうか。

 私の記憶では、ここ数年間、誰からも電話はかかってきてはいない。回路の故障であるのか、それとも……。

 マコトは、十年前に通った廊下をもう一度歩いているが、それはマコトの想像以上に、全くドラマチックなことではなかった。
 新しい現象風景は、ドラマチックでないばかりか、世界を急速に死滅させていく。

 あなたは、そこでもマリーに逢うことはないでしょう。
 マリーは、かつて一度たりとも、存在したことはないのです。

 現在という名の個性の有する優柔不断さが、どんな時でも最終戦争だけは回避させてしまうだろう。ネアンデルタール人のように、現在を持っていない場合においてのみ、それは可能だ。
 手にした一枚の名刺が、私の存在について饒舌に語る。
「最終戦争愛好会会員」

 新しい風景の中で、マコトは風化していった。マリーに逢うこともなく。

 マリーは、いない。

【採録にあたっての付記(佐藤昇)】
 M・エルンストの幻想絵画に、植物とも昆虫とも、判別がつかない異形の怪物の群れがある。
 地球の終焉には、この惑星で生きた全ての生物の記憶を持った、植物や動物も合体した、進化の究極のような存在がいるだろう。彼には過去も未来もない。他者も自己もない。貧民窟のゴミためで踏みつぶされたゴキブリも彼であり、イグアノドンに喰われたシダの葉っぱも彼だ。彼の記憶のほとんどは、単細胞生物やそれ以前のものだ。太陽の超新星爆発までは無限の時間がある。無限分の1で、もし彼に脳髄があるなら、マリーが断頭台の四角い枠から見上げた青空の風景も、脳裏をかすめるだろう(なお、断頭台に四角い窓は無く、それは首つり台だった……「マリーが最期に見たのは、自分の首が落ちてくるのを待っている、粗末な網篭の底に広がる果てしない暗がりだった」などと書き換えようかしらん。なんせ、アントワネットも、処刑に際して、目隠しを拒否したらしい)。