出版社 : 早川書房
発売日 : 2022/2/16
ISBN-10 : 4150315140
ISBN-13 : 978-4150315146
定価800円+税
久しぶりに、ジャンルSFだけの短篇集（オーシャンクロニクル・シリーズ作品のみを収録した短篇集）が刊行されました。
前作の『深紅の碑文』の刊行が2013年なので、今回の短篇集は、シリーズ作品としては８年ぶりとなりますが、この８年間、他社からもSFの本を出し、「SFマガジン」で短篇も発表し、広義のSF作品と解釈された作品もファンタジー作品も何本も発表しています。昨年からは「異形コレクション」の復活に合わせて、また異形向けの作品を書き始めました。具体的な出版の予定が立っていないSF作品でも、資料を読んだりプロット作成は続けているので、自分では「SFの仕事を休んでいた」という気分はまったくありません。
今回の短篇集には、巻末に、このシリーズをめぐるこれまでの状況を記した長い後記をつけました。海上民にまつわるエピソード群の執筆はこれで終わり、次のエピソード群に向けての執筆が始まります。「異形コレクション」や「播磨国妖綺譚」の仕事もあり、歴史小説の仕事もまだしばらく続ける予定です。どれも自分にとっては大切な仕事なので、地道に続けていくつもりです。
最近は、ジャンルＳＦの読者だけでなく、どんな本でもお読みになる方からも、拙作にご好評を頂く機会が増えました。とてもありがたいことです。これからも、ＳＦの執筆と並行して、新しい分野の仕事を手がけていきたいと考えています。
