『月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.193「『エクリプス・フェイズ』の1人用“超”入門ミッション「流れよわが涙、と監視官は言った」』

文:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)、監修:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
 毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事を、継続的に紹介して参りました。
 
 「Role&Roll」にはこれまで、『エクリプス・フェイズ』のルールブックを購入したはいいが、どう遊べばよいかわからない方のために、すぐに遊べる入門用のシナリオが掲載されてきました。いずれも3時間程度の比較的短い時間で遊べる親切設計となっています。
 コロナ・ウイルス禍で、オフラインでのRPGが遊びづらくなっていますが、もともと『エクリプス・フェイズ』はオンラインで遊びやすい設計となっておりますので、いずれのシナリオも容易にオンラインでプレイすることが可能です。
 Vol.179、Vol.188には追加データ・設定やシナリオソースがVol.189は具体的なシナリオ・デザイン指南、Vol.190にはゲームマスター・ガイドが載りました。Vol.191~192には、コロナ禍中、オンラインでも遊びやすい多人数シナリオが掲載されました。
 待望のサプリメント『サンワード』の刊行も予定されていますが、それに備え、Vol.193では、一から基本を確認するため、簡易ルールが付属し一人でプレイできるゲームブック形式の冒険が掲載されています。

 ルールブックなしでも、遊びながらルールを習得できるソロ・アドベンチャーがお目見え! 木星共和国の衛星カリストのハビタット・ゲデルで、秘密裏の監視任務に従事する「きみ」は何者かに狙われ……。

 本ソロアドベンチャーには、サンプル・キャラクターと簡易ルールが、なんと約1ページにまとめられており、10面体ダイスと筆記用具を用意するだけで、すぐにでもポストヒューマンSFの世界で冒険を繰り広げることができる仕様となっています。
 タイトルからも示唆される――SF映画さながらの――あっと驚く意外な展開があなたを待ち受けています。「SF Prologue Wave」の読者は、シェアード・ワールド小説とのリンクに、ニヤリとできるかもしれません。

「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう! あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。