文:朱鷺田祐介 協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム
岡和田晃
「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)やボードゲームの記事等アナログゲーム(電源を使わないゲーム)の月刊総合情報誌です。毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームが紹介、サポートがなされています。
Vol.120からは、「センティネル・オペレーション・ガイド」と題し、『エクリプス・フェイズ』の基本的なコンセプトを紹介していきます。
最近の連載を振り返りますと、「Role&Roll」Vol.106までは「エントリー・ミッション」と題し、『エクリプス・フェイズ』世界の入門、あるいはゲーム・ファンへ向けたSFガイドを目指した記事が連載されていました。Vol.107から109までは、「リプレイ」の新シリーズ「月の熾天使~マーズ・サイクラーの帰還~」が連載されていました。「Role & Roll」Vol.110から119までは、『エクリプス・フェイズ』の世界観を紹介した「センティネルのためのワールド・ガイド『宇宙の歩き方』」が連載されていました……。
Vol.120から始まった「センティネル・オペレーション・ガイド」は、いよいよゲームとしての『エクリプス・フェイズ』のルールを本格的に解説していくというものです。基礎の基礎からおさらいしていきますので、この号から読み進めていただいても、まったく心配ありません。
ガイド役を担当するのは、ジーン・ハッカーのリャオ博士と、アシスタントの「美少女アイドル(笑)」アーニャ・Z。私たちが暮らす21世紀のネットラジオのごとき軽妙な掛け合いで、ルールのポイントが解説されていきます。
幼生成熟(ネオテニック)義体をまとったアーニャ・Zに対する、リャオ博士のツッコミは、安定のクオリティに達して参りました。
「Role&Roll」のVol.120では、「センティネル・オペレーション・ガイド 冒険のはじまり(基本コンセプト)」として、『エクリプス・フェイズ』の基本コンセプトをご紹介いたしました。
「Role & Roll」Vol.121では、「センティネル・オペレーション・ガイド センティネルになる(キャラクター)」として、『エクリプス・フェイズ』のキャラクター設計や種別についてご紹介してきました。
さて、今回の番組で解説されるのは……。
すばり「行動の時だ」とあるように、行為判定と技能についての解説になります。
RPGにおいて、何らかの行動を行おうとするとき、それが成功したかどうかは、「行為判定」の結果によって判断されます。
また、その「行為判定」の成否は何に基いて判断されるのかといえば、キャラクターが有する技能と呼ばれる複数の値によって判断されるという次第です。
・「行動の時だ」では、『エクリプス・フェイズ』の基本的な判定システムである%ロール方式と、「テスト」の概念および難易度について説明が入ります。また、キャラクターの基本的な能力である適性について説明していきます。
・「テストをする際に」では、テストを確実に成功させるために取りうる方策について、具体例とともに解説しています。
・「デフォルティング」では、テストに用いる技能を所持していない場合について語られます。
・「ゾロ目に注意!」では、テストにおける決定的な成功、決定的な失敗とは何かが説明されています。
・「対抗テスト」では、行動者も行動の対象もテストを行う場合はどのようなものになるのかが解説されます。
……以上、盛りだくさんでお届けしてきました。
この連載で語られるルール的な側面については、『エクリプス・フェイズ』を知らない方への紹介に役立つばかりではなく、「SF Prologue Wave」での『エクリプス・フェイズ』小説の基本事項解説としても使えること請け合いです。
「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
きっと、あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。
※本シナリオにおいては、ロールプレイングゲームそのものの基本的な考え方については説明がなされていません。お手数ですが各種入門書やWebサイト等をご覧のうえ、ご参照いただけましたら幸いです。
「Role&Roll Station」では『エクリプス・フェイズ』体験会が開催されています。参加費用は無料、SF初心者の方もゲーム初心者の方も、イチから丁寧にレクチャーいたしますので、ぜひご参加ください。