文:朱鷺田祐介 協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム
岡和田晃
「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(TRPG)やボードゲームの記事を中心に扱ったアナログゲーム(電源を使わないゲーム)の月刊情報誌です。
毎号さまざまなタイトルが紹介&サポートされていますが、今回紹介する「Role & Roll」Vol.100には『エクリプス・フェイズ』の「エントリー・ミッション」第5回『地球降下』が掲載されています。
「エントリー・ミッション」とは、『エクリプス・フェイズ』世界の入門、あるいはゲーム・ファンへ向けてのSF入門を目指して、有名なSF小説やSF映画を題材に取った、すぐに遊べる『エクリプス・フェイズ』の短篇シナリオを掲載していくというものです。また、特別付録として、ルールブックやサプリメント(追加設定資料集)から、サンプル・キャラクターを抜粋して翻訳・紹介しています。
今回の「エントリー・ミッション」は、映画『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、特に、公開前日の夜にTV放映された冒頭6分38秒――地球低軌道を周回する「何か」を回収するため、宇宙飛行装備のエヴァ2号機・8号機を用いて軌道戦闘するという部分――です。うるさがたのSFファンにも高く評価された部分ですが、今回は工夫を凝らし、手軽に、かつエキサイティングに、機動でのアクションを表現すべく、工夫が凝らされています。
今作の「地球降下」は、“大破壊”(ザ・フォール)後の汚染された地球が舞台になっています。未訳資料を軸に、地球の設定を、いちはやくお披露目するというものです。ティターンズ開発計画に携わったという科学者を追いかけて地球に降り立つシチュエーションは、スリル満点。スパイ小説のような緊張感を堪能することができるでしょう。
また、今回は『エクリプス・フェイズ』基本ルールブックから、「エクストロピアの密輸人」を抜粋翻訳・紹介しています。スリザロイドと呼ばれる協力な合成義体をまとったキャラクターで、凶悪な敵としても、心強い味方としても活用可能です。
この「地球降下」は、「Role & Roll Vol.92」の「特集:『エクリプス・フェイズ』体験版 ヘリオンズ・エッグ」の体験版ルールを使用していますので、ゲーム・プレイには「Role & Roll Vol.92」が必要です。あらかじめご了承ください。追加データはVol.93、94、95に掲載されています。併せてご参照いただけましたら、幸いです。可能ならば、Vol.96の追加キャラクター「アルティメットの傭兵」を使用することが奨励されています。Vol.97の「火星のレンジャー」やVol.98の「木星共和国のスパイ」、Vol.99の「辺境民のジーン・ハッカー」を使っても、もちろん遊ぶことは可能です。
「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう。きっと、あなたのクリエイティヴィティは、さらに刺激されること請け合いです。
※本シナリオにおいては、ロールプレイングゲームそのものの基本的な考え方については説明がなされていません。お手数ですが各種入門書やWebサイト等をご覧のうえ、ご参照いただけましたら幸いです。
2013年2月16日には、第16回『エクリプス・フェイズ』体験会が開催されます。参加費用は無料、SF初心者の方もゲーム初心者の方も、イチから丁寧にレクチャーいたしますので、ぜひご参加ください。