「エゾコンのころ」荒巻義雄

(PDFバージョン:ezokonnnokoro_aramakiyosio
 夕張は、北海道では二度目のSF大会となります。
 イスカーチュリが主体となったエゾコンは、1973年8月2日ですから、約40年前です。支笏湖対岸のホテルを借り切って行いました。
 しかし、たしか千歳空港が天候不良で、来れなかった人も大勢いたはずです。
 当時のメンバーのうち、波津博明さんはその後、東大から読売新聞を経て、現在は大学教授です。三浦祐嗣さんは北大から北海道新聞に入社、今では編集局文化部長です。朝松健さんは国書刊行会を経てSF作家となった。
 やはり、若くしてSFフアンになった人たちは、当時から、どこかちがっていました。
 エゾコンにはゲストとして筒井康隆さんが参加され、道路に羆に注意と看板が出ていたのをみて感心していたのを記憶しています。
 嬉しかったのは拙作『白壁の文字は夕陽に映える』で第三回星雲賞を受賞したこと。受賞楯は私の宝物です。その後は賞に見放されてしまったが、著作の数だけはどんどん増えて180冊になろうとしています。
 歳もとりました。数えなら傘寿です。書きたい作品がまだ残っているので、あと10年くらいは生きたいと思っていますが、頭だけは冴えても、首から下はいろいろ問題が出ています。近間の小樽なら行けるが、ちょっと遠い夕張までは行けない理由というか、言い訳になりますが、心より大会の成功を祈っています。
 炭鉱から映画へ
 映画からSFへ
 ポップ・ステップ・ジャンプ!

荒巻義雄プロフィール


荒巻義雄既刊
『ロマノフ帝国の野望
日本征服戦争』