「月刊アナログゲーム情報書籍「Role&Roll」Vol.232『エクリプス・フェイズ』アドベンチャー・セッティング「大量破壊兵器(WMD)を奪取せよ!」」文:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム) 監修:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)&待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

「月刊アナログゲーム情報書籍「Role&Roll」Vol.232『エクリプス・フェイズ』アドベンチャー・セッティング「大量破壊兵器(WMD)を奪取せよ!」」

文:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム) 監修:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)&待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

 岡和田晃

 好評発売中の「Role&Roll」では、『エクリプス・フェイズ』のサポートが13年にもわたって続けられています。
 Vol.228と230では、英語版の最新第2版から導入できるデータをサポート・チャートとしてご紹介しました。
 次は第2版のシナリオを、現行環境でプレイできるようにリバイズされた最新シナリオをご紹介します。

 古くから『エクリプス・フェイズ』をご存知の方は、このタイトルに既視感があるかもしれません。というのも、初版のクイックスタート・ルール(基本ルールとの異同があることから、日本語版は長らく要素をまとめ直したルール・サマリーで対応してきたため、未訳)に収められたシナリオの改訂版だからです。
 シンプルな構成やメリハリが効いた展開が印象的な“これぞ『エクリプス・フェイズ』”と言うべき佳品で、日本語版翻訳チームによる全訳も完成していたのですが、なにぶん量も多く、「R&R」等のフォーマットに合わなかったため、紹介の機会には恵まれませんでした。
 しかし、2版に向けた再着装(リスリーヴィング)を経るにあたって、遭遇や舞台のマップ等が大幅に強化された。入門シナリオだけではなく、スカム巨艦(バージ)を舞台に自分だけの冒険をデザインするサプリメントとしても使えるようにリニューアルされました。
 ここに機は熟した、というわけで、初版のプロットやデータと第2版のランダム表をブレンドし、データを再調整したうえ、前半部を遊びやすく再構成となった次第です。
 なお、もとのシナリオの訳にあたっては、日本語版基本ルールブックの翻訳に参加してもらった田村謙治・仲知喜の両氏の貢献によるところが大きく、記して感謝いたします。


 君のゲーム環境を最新版にアップデート! 『エクリプス・フェイズ』の第2版用最新シナリオ『Mind The WMD RESLEEVED』を原案としつつ、現行環境に取り入れられるようアレンジした設定兼シナリオをご紹介!
 「Role&Roll」Vol.234には後半部も掲載されました。そちらは、また別の機会にご紹介できればと思ます。