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シミュレーション・ウォーゲーム
『桶狭間の合戦 ~天下統一の試練~』
作:藤原憲大
監修:岡和田晃
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【はじめに】(岡和田晃)
今回お届けするのは、「SF Prologue Wave」では新機軸、日本史上、屈指の著名な戦いである「桶狭間の合戦」に題材をとったシミュレーション・ウォーゲームです。
できるだけシンプルなルールでプレイアビリティを高めていますが、伏兵ルールで「戦場の霧」を再現しているのがポイント。
往年の「タクテクス」誌(ホビージャパン)の付録ゲームのように、別途用意してあるコンポーネントを切り取ってプレイしてみてください(マップは116%に拡大してもよいかもしれません)。
ソロプレイにも向いていますよ。ユニット数も少なく、ヘクスではなくグリッドマップを採用しているため、『ファイアーエムブレム』に代表されるコンピュータ・シミュレーションRPGの感覚でも遊べそうです。
本作は岡和田晃が2024年度春学期に東海大学文芸創作学科で開講したゲームデザイン論の最優秀作です。
ここ数年、アバロンヒル・クラシックの『スターリングラード攻防戦』『D-DAY』『ドイツアフリカ軍団』、SPIの『第一次世界大戦』やGDWの『アルマの戦い』といったシミュレーション・ウォーゲームの古典的な傑作群をプレイしており、そうした経験がデザインに反映されています。
本作もテストプレイを重ね、監修時に気づいたポイントをデザイナーの藤原さんにフィードバックして完成度を高めて参りました。充分「遊べる」ものに仕上がったと自負しております。お試しあれ。
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【ゲーム概要】
<桶狭間の合戦>
世は、戦国時代。
全国の大名は、天下統一を目指し勢力をのばしていた。その中でもひと際、力を持ち天下統一を目指していたのは、駿河の大名・今川義元であった。今川義元は、優れた頭脳から、領国を豊かにし軍事力も備えていた。
その今川義元は、天下統一に向け、領国の拡大を目指し、隣国・尾張への侵攻を企んでいた。
対して、尾張は、尾張の虎の異名を持つ織田信秀が大名として鎮座していた。織田信秀は、今川義元の弟にあたる今川氏豊(うじとよ)の居城である那古野(なごや)城の攻略をするなど大名としての名も高くあった。
時は、天文20年(1551)、激動の戦国時代を生き抜いた織田信秀は病に侵され生涯を終えた。この出来事により、織田家をはじめ尾張は、乱れた。
永禄3年(1560年)、その乱雑になった尾張を、今川義元は、2万5000人の軍勢を率いて尾張略奪を目指し、運命を分ける戦いへと向かった。
この運命を分ける、合戦にプレイヤーとして参加し、合戦に勝利せよ。
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↓【ゲーム本編】はこちら
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/Battle_of_Okehazama.pdf
↓【コンポーネント】はこちら
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/Battle_of_Okehazama_Component.pdf
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初出:「FT新聞」No.4136(2024年11月17日)