『月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.173「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ オールト雲の彼方へ」』

文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、監修:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)、待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
 毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事を、継続的に紹介して参りました。
 
 「Role&Roll」にはこれまで、『エクリプス・フェイズ』のルールブックを購入したはいいが、どう遊べばよいかわからない方のために入門用のシナリオが掲載されてきました。
 いずれも3時間程度の比較的短い時間で遊べる親切設計となっています。Vol.143~172掲載のシナリオも、すでにSF Prologue Waveで紹介済みですので、ご確認ください。

 今回ご紹介するのは、Vol.173掲載の「オールト雲の彼方へ」です。
 カイパー・ベルトに浮かぶ、異星人由来のものと思われる謎の宇宙船。調査に向かったセンティネルたちが乗り込んだ途端、その“代理人(ファクター)”のライトハガーに似た宇宙船は、突如として現れたパンドラ・ゲートを抜けて、遥か彼方の宇宙空間へと移動しました。彼らは故郷の太陽系に帰れるのでしょうか?
 ……というシナリオです。そう、今回のシナリオの舞台は、海王星の軌道の外側、カイパー・ベルトや散乱円盤のさらに外側、彗星の素とも言われる太陽系の果て、オールト雲なのです!
 『エクリプス・フェイズ』世界では、ロケットは反動推進、つまり液体や気体を熱して後方に噴射して進むロケット式の推進法しか用意されていません。しかしながら、もし、それ以外の航法が可能だとしたら……!? 『エクリプス・フェイズ』世界の根源に迫る、センス・オブ・ワンダーに満ちた冒険があなたを待っています。

 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。

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