文:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム) 監修:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)
岡和田晃
「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。
「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事は、継続的に紹介して参りました。
今回ご紹介する「Role&Roll」Vol.143では、『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド「スパイダー・ローズの孤独」が掲載されています。
「Role&Roll」にはこれまで、Vol.92からの体験版や、「エントリー・ミッション」という有名SF作品へのオマージュを含んだシナリオが掲載されてきました。
今回の「スパイダー・ローズの孤独」もその流れを組んだもので、イメージ・ソースはブルース・スターリングの『蝉の女王』。
新たな試みとしては、ルールブック発売後というメリットを活かして、専門用語には逐一、ルールブックの参照ページを明記してあります。
また、私が『エクリプス・フェイズ』体験会やR.CONといったイベントでゲームマスターをしてきた際の経験を反映し、ゲームマスターをする際のアドバイスを随所に書き込んであります。
全体は明快な三部構成からなり、第一部はルールに慣れるためのチュートリアル。第二部は情報収集がメインとなっています。
一部につき、対面のゲーム・セッションで1時間をかける、とすればうまく回ると思います(オンライン・セッションの場合は3倍を見ていただけましたら安心です)。
2016年7月25日にスイッチゲームズ主催でRole&Roll Stationにて開催された「エクリプス・フェイズ」体験会でも、本シナリオ「スパイダー・ローズの孤独」の短縮版をお披露目し、好評を得ました。
『エクリプス・フェイズ』のルールブックには残念ながらゲーム・シナリオは付属しておりませんが、この「スパイダー・ローズの孤独」で遊んでみてください。
ゲームをしない方でも、『エクリプス・フェイズ』ルールブックの読解ガイドとしても活用できると思います。
「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
きっと、あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。