「月刊アナログゲーム情報誌「Role & Roll」Vol.131掲載「エクリプス・フェイズ リプレイ 地球降下作戦5:オズマの影」

文:朱鷺田祐介 協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム

 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報誌です(2003年創刊)。毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。ここには『エクリプス・フェイズ』のサポート記事が好評連載されています。

 「Role&Roll」Vol.120~126までは、『エクリプス・フェイズ』のルールシステムを紹介した「センティネル・オペレーション・ガイド」が掲載されていました。ゲームとしての『エクリプス・フェイズ』のルールを本格的に解説していく連載で、キャラクター作成から戦闘、メッシュ等の世界観、さらには超能力まで、幅広い紹介がなされました。
 Vol.127からはリプレイ「地球降下作戦」の連載が始まりました。「Role&Roll」Vol.88~90に掲載されたリプレイ「金星の人狼」、およびVol.107~109に掲載された「月の熾天使~マーズ・サイクラーの帰還」とプレイヤー・キャラクターは共通しているものの、解説が行き届いており、未読でも本シリーズから読み進められるようになっていますので、どうぞご安心ください。

 第1リプレイ・シリーズ「金星の人狼」は、金星の空中都市(エアロスタット)での殺人事件の謎を解くというお話で、アクションを楽しみながら、『エクリプス・フェイズ』世界の仕組みを知ることができました。第2リプレイ・シリーズ「月の熾天使」は、月のドーム都市エラトーでのバイオ・テロに絡んだ冒険で、分岐体(フォーク)と、アイデンティティをめぐる重層的なストーリーを楽しむことができました。
 「地球降下作戦」の第1回「リメンブランスの邂逅」では、パンドラ・ゲート(ワームホール)を通って太陽系外惑星へ向かったタイタンの探検家、アルビンの死がキーとなっていました。第2回では、そんなアルビンが死の間際にアップロードした映像から、そこがパンドラ・ゲートが存在しないはずの地球だと判明したことがわかります。第3回では、異星人(エイリアン)の秘密を知っている男、ジョージ・アダム・スミスを救出するために地球降下作戦が計画されており、その背景には、伝説と思われていた地球(のパンドラ)ゲートの存在があったことが判明します。 そして、いよいよセンティネルたちは作戦へ投入されたわけですが、第4回「奇妙な花と陰謀と」では、マンハッタンに降り立った地球降下作戦の部隊に紛れ込んだセンティネルの面々は、ティターンズの戦闘機械の襲撃をくぐり抜け、劉大人の家にまでたどり着きます。なんとそこは、「アメリカに入植した中国人がよく経営している洗濯屋」でした……。

 第5回では、ストーリーもいよいよ山場を迎えます。アルビンのオリジナルとアルファ1・フォークとの対話から始まり、劉ランドリーの近くにある地下跡地でのヘッドハンターとの壮絶な戦闘! 『Sunward』に登場するリキッドシルバー義体にもご注目下さい。
 全体は「単分子ギャロット」、「状況整理」、「地下へ」、「旗艦『ニューヨーク』」、「ゴースト」、「FRB」、「展望室にて」(ほかにも「エクリプス・フェイズ」、「次回予告」もあり)といった構成となっています。
 「Role&Roll」Vol.100に掲載された「『エクリプス・フェイズ』エントリー・ミッション05 地球降下」も、一緒に読むと、いっそう楽しめますのでオススメです。

 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう! きっと、あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。


※本シナリオにおいては、ロールプレイングゲームそのものの基本的な考え方については説明がなされていません。お手数ですが各種入門書やWebサイト等をご覧のうえ、ご参照いただけましたら幸いです。
 9月4日から6日まで開催される「ジャパンゲームコンベンション2015」の宿泊参加者向けイベント「R-CON」内で、プロのゲームマスターによる『エクリプス・フェイズ』を遊ぶイベントが開催されました(http://www.arclight.co.jp/jgc/index.php)。ご来場いただき、本当にありがとうございました。

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