(PDFバージョン:kinennss_makinoosamu)
さて皆さん、前回の予告通り今回は第十回記念特別号です。
まずは私のショートショート『ハノークは死んでいた』です。
実は先日某所でこれを朗読させていただきました。初めての朗読だったのですが、お客さんが初めてのおつかいに接するがごとく優しく対応してくださいました。結果そこそこ好評でほっとしたのでございます。もし私も朗読を聞きたいという方がおられましたらご連絡下さい。夢枕に立ってお聞かせしましょう。
というわけで『ハノークは死んでいた』でございます。以下のサムネイルをクリックしてくださいまし。
いかがなものでしょうか。
楽しんでいただけましたでしょうか。
楽しめなかった。下らん。つまらん。ひっこめ。等々、がっかりしてしまった人々に朗報です。
第十回企画はここで終わりません。
前回イベントやっちゃおうかとか、プレゼントいろいろしちゃおうかなとか、勝手なことを言ったわけですが、思った以上に反響がございました。コメントを送って下さった皆様、ありがとうございます。
おかげさまで「SF Prologue Wave」の協力をいただけることになり、日本SF作家クラブの許可を得て東京でイベントが開催されることとなりました。
期日は5月17日(土)。場所は秋葉原の書泉ブックタワーです。
詳細はこちら。これは私の新刊『呪禁官 百怪ト夜行ス』(ばりばりのホラーアクションでございますよ)の刊行イベントも兼ねておりまして、創土社様にもご協力をいただいております。
イベントでは『失物屋マヨヒガ』が出たばかりの黒史郎さんをゲストにお呼びして、一緒にホラー映画の話をとことんするつもりでございます。
どんな話かと言いますと、ホラー映画を皆さんに愛していただくためにはどうしたら良いのかというこの『怖くないとは言ってない』の趣旨に基づき、モテホラーについて考察しようかと思っております。まずはデートムービーとしてのホラー映画。そしてホラーで婚活。まあ正直言って口から出任せを言っているわけですが、ホラー界のジャコモ・カサノヴァと評判の井上雅彦さまを司会にお迎えしておりますので、その辺の話も(どの辺だ?)いろいろとお訊きできると思いますよ。訊けなくても怒らないでね。
実は関西の方でもイベントを開催する予定でして、こちらは5月25日(日)に隆祥館書店のイベントルームで田中啓文氏をゲストに迎えてアットホームにホラー映画を語るつもりでございます。こちらも詳細が決まりましたら報告させていただきます。
出不精な私にしては珍しく積極的に生きておりますよこの月は。
さてさて、皆様からのリクエストはイベントだけではございませんでした。
このコラムのイラストを美麗なイラストで担当してくださっているYOUCHAN様が、今回発表したショートショート『ハノークは死んでいた』を豆本にして下さる、という話をちょろっとしただけで、これまた大反響ございましたよ。というわけで、なんとYOUCHAN様が御自ら豆本を制作してくださることが決定しております!
そしてなんと、それはこの『怖くないとは言ってない』をいつも読んでくださっている皆様にプレゼントとして三冊用意してくださるのですよ!
どうだ、驚いたか!
ちなみに東京と大阪のイベントに来られた方へのプレゼント企画も考えているのですが、それぞれのイベントに来られた方に一冊ずつプレゼントされることも決定しております。
さてさて、イベントでのプレゼントはその時のお楽しみとしまして、このコラムを今ご覧になっている皆さんへのプレゼントの話をばもう少しいたしましょう。
ええと、前回言いましたようにDVDをプレゼントしちゃうのですが、まずは予告通りアメリカのテレビシリーズで放映されていたオールCGアニメの『スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ』のDVDボックス1と2。これをセットでプレゼントします。それぞれ四枚組のボックスなので全部で八枚。そんなにいらねえよ、と思っても全部あげます。
そしてもう一つボックスで『クリチャー・フィーチャーズ DVDボックス』をプレゼント。これはスタン・ウィンストン・スタジオがバックアップをした日本未公開のクリチャームービー、『怪奇異星物体』『人食い人魚伝説』『クモ男の復讐』『魔界覇王』『獣人繁殖』の5タイトルを収録したDVDボックスです。これ、実はロジャー・コーマンと並ぶB級映画の帝王、サミュエル・Z・アーコフがAIPで製作した作品のリメイクなのです。
「怪奇異星物体」は「原子怪獣と裸女」、「人喰い人魚の伝説」は「海獣の霊を呼ぶ女」、「クモ男の復讐」は「吸血原子蜘蛛」、「魔界覇王」は「怪物を作る男」、「獣人繁殖」は「恐怖の獣人」のリメイクとなっています。その50年代テイストをお楽しみいただければというボックスでございます。
この二つ以外にも誰も欲しがらないようなDVDを18本セレクトしております。未開封のものは五本しかありません。もともと中古を購入したものも(お馴染みの《道楽》でレンタル落ちを購入)何本か含めておりますので、そのままゴミ箱に直行しそうな雰囲気がありありなDVDでございますので、これは二本一組でお送りします。豆本をアタリとするなら、ほとんど外れクジですね。商店街のクジで言うと、ポケットティッシュに相当します。何となくゴミの不法投棄に似たものを感じますが、これまたゴミ箱直行のメッセージカードまでつけてお送りしますよ。いやがらせじゃないよ。
以下念のためにタイトルだけ列記しておきます。どれを選んでも外れか、もっと外れになるだけですが、もし希望があるならタイトルを書いてみてください。出来るだけご希望にはお応えします。
『MIS2 メン・イン・スパイダー2』Zクラスのコメディです。『蝙蝠地獄』動物パニックですね。『案山子男』好感持てるホラーマニアの監督作品です。『レジェンド 光と闇の伝説』リドリー・スコット監督のファンタジー。トム・クルーズ主演のメジャー作品です。『ロード・オブ・イリュージョン』クライブ・バーカ-監督作品ですが、内容は……。『恐怖の報酬』イヴ・モンタン主演の1953年作品の方です。『ブラックホール』わあ、みんな吸い込まれる!『エイリアンビギンズ』もちろんエイリアンのシリーズとは無関係です。『Dr.チョッパー』もちろん、あのアニメとは無関係です。『コントロール』ウィレム・デフォーとかミシェル・ロドリゲスが出てたら無条件で見る私向きの作品です。『EVENT16』こじらせちゃった系のSF映画です。『集団殺人クラブ』とりあえず遠藤憲一が出る映画はすべて見る人は見ましょう。『トワイライトシンドローム~卒業』酒井若菜が主演ですよ。『バッシング』どよん系社会派の邦画でございますよ。ホラーでもSFでもファンタジーでもないです。ついでに『赤い靴』ロシア映画でホラーでもSFでもファンタジーでもないです。そして『ガールズ・ルール』青春映画です。ホラーでもSFでもファンタジーでもないです。最後にまだ未開封のものもあります。『カリガリ博士』ご存じドイツ表現主義映画でございます。『メシア・オブ・ザ・デッド』どう見てもゾンビ映画です。飯屋にゾンビという話ではありません。『メリーに首ったけ』キャメロン・ディアスのラブコメディなのですが、タイトルから想像つかない、ものすごくダークなお話です。『眠れぬ夜のために』ジョン・ランディスのサスペンス映画です。ランディスらしく映画監督のカメオ出演がたくさん出てます。ちなみに主役はジェフ・蠅男・ゴールドブラムとミシェル・猫娘・ファイファーです。『ローラーボール 特別編』1975年のオリジナルの方です。これは面白いですよね。えっ? 駄目? というようなラインナップでのあれこれが無理矢理送られてきます。
それからついでの私の小説もご希望があればサインをつけてお送りします。『怖くないとは言ってない』として一推しは綾辻行人さんと共著の『ナゴム、ホラーライフ』かな。ただしこれにサインするのは私一人です。残念。『三人のゴーストハンター』(集英社文庫版)もあります。ただしこれにサインするのは私一人です。残念。『郭公の盤』も用意しました。ただしこれにサインするのは私一人です。残念。
後は私だけが気に入っている『黒娘 アウトサイダーフィメール』(文庫版、キラキラウランが表紙です)とか、それなりに好評だったアクションホラー『蠅の女』。ウルトラバッドエンドが本当に不評だった『晩年計画がはじまりました』もありますよ。
さて、これだけ言ってるのにそれでも欲しいと思った奇特なお方に応募方法をお教えしましょう。
まずはSFPrologue Waveの投稿フォームより、題名に「プレゼント希望」と明記の上、コラムの感想と一緒にお送りください。このメールにはまだ住所や本名は書かないでくださいね。ちなみに感想コメントはコラム内で引用することがございますので、ご了承くださいまし。もし嫌だという方がおられましたら、その旨も明記くださいまし。
それから希望のプレゼントの内容を書いてくださると、できるだけ希望にそえるように努力します。とりあえず豆本は競争率が高いと思いますので、絶対欲しいのであれば強く強くご記入くださいまし。
それ以外にも詳細が分かり次第牧野のブログやこちらのコラムで紹介します(本来このコラムは隔月なのですが、5月に別口でご報告しますね)。
応募の締め切りは、次にこのサイトが更新される5月20日とします。
それから抽選をいたしまして、6月20日UPの『第十一回 怖くないとはいってない』で、イベントのレポートと一緒に抽選結果の発表をいたします。
当選された方には後日、こちらから送付先を確認するためのメールを差し上げます。その時にご住所等をお知らせ下さい。なお受け取った個人情報は当該イベントにのみ使用し、終了後は直ちに消去します。
はてさて、これで応募は本当にあるのか。アタリが一杯過ぎて、ほぼ外れクジなし状態というか、すべて外れというか。
ただし豆本だけは競争率高そうです。
その辺りは運次第ということでご容赦下さい。
というわけでして、これからもホラー映画共々『怖くないとは言ってない』を可愛がってやってくださいまし。
牧野修既刊
『呪禁官
百怪ト夜行ス』