「月刊アナログゲーム情報誌「Role & Roll」Vol.113掲載「センティネルのための(『エクリプス・フェイズ』)ワールド・ガイド『宇宙の歩き方』」(第4回)

文:朱鷺田祐介 協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム

 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)やボードゲームの記事を中心に扱ったアナログゲーム(電源を使わないゲーム)の月刊情報誌です。
 毎号、熟練の書き手により、多種多様なゲームがサポートされています。
 「Role & Roll」Vol.110からは、『エクリプス・フェイズ』の世界観を紹介した「センティネルのためのワールド・ガイド『宇宙の歩き方』」が連載されています。
 今号では第4回が掲載されています。

 「Role&Roll」Vol.106までは「エントリー・ミッション」と題し、『エクリプス・フェイズ』世界の入門、あるいはゲーム・ファンへ向けたSF入門をコンセプトにした記事が連載されていました。
 「Role&Roll」Vol.107から109までは、「リプレイ」の新シリーズ「月の熾天使~マーズ・サイクラーの帰還~」が連載されていました。

 ただいま連載中の「宇宙の歩き方」では、『エクリプス・フェイズ』の世界設定をわかりやすく紹介するため、翻訳進行中のルールブックから、ゲームを知るために役立ちそうな箇所を抜粋、やさしく、わかりやすく紹介しています。

 単にルールブックの記述に留まらず、各種サプリメント(追加設定資料集)などの情報を織り交ぜ、段階を踏みながら複雑な設定を無理なく理解できるように書かれています。今回から読んでも大丈夫ですので、ご安心ください。

 『エクリプス・フェイズ』では、プレイヤーが演じるキャラクターは、人類をX-リスク(絶滅の危機)から救うための秘密結社である「ファイアウォール」の一員(センティネル)となることが推奨されています。「宇宙の歩き方」は、そうしたセンティネルが任務を遂行するために必要な情報を提供する記事としても活用いただけるよう、工夫がこらされています。
  
 ガイド役を担当するのは、「Role&Roll」に掲載されたリプレイ「金星の人狼~Garou in the Venus~」および「月の熾天使~マーズ・サイクラーの帰還~」に登場したキャラクターたち。
 タイタンの探検家アルビン、シフトランナーの技術者イブン。
 そして、金星の交渉人ナーシャ、スカムの用心棒イカナンに、知性化タコのキャプテン・ケーン。月のハイパー・エリートであるルクサーヌ。
 バラエティ豊かなガイドたちが、随時、紹介コメントを加えていきます。
 彼らのコメントは、世界観を理解する一助ともなれば、キャラクター運用やシナリオ作成の役に立てることも可能でしょう。
 
 そんな「宇宙の歩き方」第4回で紹介されるのは、テラフォーミングの進む新たなフロンティア、赤い砂漠の火星です。
 「火星:人類の第二の故郷」、「発展する火星」、「地域と環境」では、火星の歴史と現在、そして自然環境が簡潔明快に説明されています。
 「火星ゲートとパスファインダー・シティー」では、『エクリプス・フェイズ』の大きな特徴であるゲートの設定と火星がどう関わるかが説明されています。
 オリンポス山の宇宙エレベーター、マリネリス峡谷、ザ・ゾーン(ティターンズ検疫ゾーン)といった特徴的な地域に、ヴァレス・新上海、ノクティス・チンジャオ、アショーカ、エリシウム、プログレス(ダイモス)、青龍(チンロン)といった特徴的なハビタットの情勢が事細かに解説されます。
 「SF Prologue Wave」の『エクリプス・フェイズ』シェアードワールド・シリーズを読みとくためにも、大いに役立つことと思います。現に、公開されたばかりで好評を集めている「龍の血脈」の舞台は、火星のエリシウムなのです。
 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 きっと、あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。


※本シナリオにおいては、ロールプレイングゲームそのものの基本的な考え方については説明がなされていません。お手数ですが各種入門書やWebサイト等をご覧のうえ、ご参照いただけましたら幸いです。
 「Role&Roll Station」では『エクリプス・フェイズ』体験会が開催されています。参加費用は無料、SF初心者の方もゲーム初心者の方も、イチから丁寧にレクチャーいたしますので、ぜひご参加ください。

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