「よい風を待ちながら」伊野隆之

(PDFバージョン:yoikazewo_inotakayuki
 大きく張り出した横枝を渡り、わたしたちは見晴らしのいい場所を探す。母の樹の最上部、大きく枝を広げた梢に立ち入りを許されてからまだ四日で、旅立ちを急がなければならないわけではないけれど、今日は気持ちよく晴れ上がったいい日だった。
 空は抜けるような青だった。その青い空に傷を付けるように、一筋の白い雲が延びている。遙か上空の衛星軌道へと還るヒューマンの船の軌跡だろう。わたしたちの森は、ヒューマンのいるエリアから十分遠いのに、ヒューマンの機械の残した痕跡を見るだけで、気持ちが悪くなる。ぞっとするようなケミカルの異臭や、いつまでも残る錆の味を思い出す。不躾な訪問者は、この地で歓迎されていないことをわかっていないのだ。
「なんか嫌な感じよね」
 すぐ横にユアンが寄り添っている。暖かな体温を感じるほどに近い。生まれてからずっと一緒に育ったわたしたちは、相手がいつも身近にいることを当たり前のように感じていた。けれど、それももう終わり。同じ時期に生まれた同腹の姉妹のうち、母になるのはわたしとユアンだけで、ふたり一緒に旅立ちを迎えることになっている。それ以降、母になったわたしたちは、二度と会うことはない。
「還っていくのよ。彼らの星に」
 そう思えば、多少なりとも不快さは減じる。
「本当にそうかしら」
 ユアンから立ち上る懐疑的な匂い。わたしたちの臭腺は嘘をつかない。
「少なくともあの軌跡を残した船はね」
 空を突き抜けた先、暗い闇の向こうへと還っていく。空の向こうは永遠の夜で、夜の向こう側にヒューマンの住む星があるのだという。それも、一つではなく、多くの星々が。
「でも、きっとまた来るわ。嫌な匂いをまき散らしながらね」
 ユアンの臭腺が、ヒューマンがもたらした匂いを滲ませる。このままでは、至る所でこの嫌な匂いを嗅ぐことになってしまうだろう。わたしたちは一度嗅いだ匂いを忘れないし、わたしたちの臭腺はどんな匂いでも正確に再現することができる。
「そんな匂いだと、雄たちが寄りつかないわよ」
 口に出しただけで、体が痺れるような感覚を思い出す。たまらずにわたしの臭腺は雄たちを呼ぶ甘い匂いと興奮した雄たちの酸っぱい汗の匂いを再現する。ユアンもまた交合の時を思い出したらしく、独特の甘酸っぱい匂いを発散させた。わたしは、おなかの奥に雄たちが残したものを感じ、幸せな気分になる。
 わたしたちは母になる。母の樹を育て、新しい家族を作る。そう思ったとたんに、ヒューマンがこの星に持ち込んだ嫌な匂いは消えていた。
「雄たちは、こんな高いところには来られないわ」
 しばらくしてから、ユアンが言った。母の樹の梢は、地表から見上げれば三百メートルを越える高さになる。堂々とした巨樹は一面に広がる森の中でも突出して高く、どこまでも続く森を見渡すことができた。
 一方で、雄たちが住むのは、巣母様のいる大きなうろよりも下、母の樹の根本、地表に近いあたりに限られている。物理的に隔てられているだけでなく、雄たちは母の樹の高みに近づくことを許されていない。巣母様のうろは、成熟した雄たちが近づくことのできない拒絶の匂いを発散させているのだった。
「そうね。残念だけど」
 わたしの言葉には嘘があった。雄たちとの時間は過去になり、これからわたしたちは母になる。そのために雄たちは不要であり、残念に思う理由はこれっぽっちもない。今は、母になることだけが、わたしたちの欲望にも似た望みになっていた。
「ホントに残念ね」
 物憂げに首をわずかに傾け、ユアンは森の向こうに視線を向けた。ヒューマンの船が飛び去った方向だった。
 わたしは、甘くて舌が痺れるような雄たちの体液の味を思い出していた。母になるために薄暗く湿った雄たちの領域に降り、何日にもわたって、わたしたちは雄たちの求愛を受け入れた。母になるために雄たちをむさぼった。雄たちの命を体内に宿し、母になるための力を得た。
 母になること。それは、多くの姉妹の中で、わたしたちだけに許された特権であり、ないがしろにはできない重要なつとめなのだ。
「でも、必要な準備は終わっているわ」
 雄たちとの交合も、母となるために必要な手続きの一つに過ぎなかった。それでも、記憶は生々しく、思い出す度に体の芯が熱くなる。感覚と内的な化学反応の相互作用は、はっきりとわたしの中に刻み込まれている。
「まだ全部が終わったわけじゃないわよ」
 ユアンの言葉に、わたしは背中のチリチリする感覚を意識する。肩胛骨のあたり。翅芽は仰向けで寝るのが難しくなるほど大きくなり、背中の皮膚が引き延ばされて前屈みになるだけで痛むくらいだ。ユアンの翅芽も大きく膨らみ、皮膚が変色し、堅くなっている。わたしの手のひらが覚えているなめらかな感触が失われるのは残念だったけれど、母になるためには必要な過程だった。
 わたしたちの変化は急で、時は満ちつつある。
「きっと、もうすぐ始まるよ。ほら、西の空を見て。あれって風の雲よね?」
 西の空に雲が流れているのが見えていた。今はまだはっきりしないが、上空を西へと延びる縞模様の雲と、微かに漂う潮の香りは、わたしたちを運んでくれる風の季節がやってくる兆しだった。
「そうね。よい風が吹いてくれるといいのだけど」
「よい風になるわ。そういう雲だもの」 
 母の樹の梢で、わたしたちは旅立ちの日を待っていた。

*  *  *

 日が昇ると、森がざわめく。まどろみが破られ、森の底を緑の天蓋をすり抜けた木漏れ日が照らす。縄張りを主張して、低く吠える獣の声が、遠くから聞こえ、虫の音がざわつく。
「そろそろ還らなくちゃね」
 深い苔の寝床から体を起こす。
 わたしたちの周りには、雄たちの濃厚な体液の匂いが残っている。昨日の夜には好ましかったはずの匂いが、急に疎ましいものに変わっていた。
「まだ動きたくないわ」
 髪を整えながらユアンが言った。背後では、無数の共生植物を身にまとい、母の樹が空に向かって延びている。大地の滋養を集め、空へと向かう。太い蔓は自然に作られた梯子のように、幹から張り出したテラスへとつながっていた。テラスの先にはわたしたちの住まいでもあるいくつもの大きなうろがあった。今の位置からせいぜい二十メートルもないその距離が、とてつもなく遠くに見えたのは、体の芯から疲れているからろう。
 疲れておなかが空き、身体も重かった。手近な枝をつかんで、やっとの思いで立ち上がると、慎みを表していたはずの衣が脱げ落ちてしまいそうになる。
「もう雄はいないわ。誰を誘うつもり?」
 むき出しの肩を見てユアンが言った。上体をやっと起こしただけの、ユアンの姿も似たようなものだった。広がった衣の裾からまっすぐにのびる太股が見えている。もっとも今のわたしたちに雄たちが近づいてくることはない。わたしたちの臭腺から放出されているのは、もはや甘酸っぱい匂いではなく、埃くさい拒絶の匂いだった。近くに雄たちの姿がないのも、わたしたちの拒絶を嗅ぎとったからに違いない。臭腺は、何よりも雄弁なのだった。
「早く戻りましょう。巣母様を心配させてはいけないわ」
 最後の夜が明けたら、一刻も早く戻ること。それがわたしたちを送り出した巣母様の指示だった。拒絶の匂いで遠ざけておけるのは雄だけで、森の中を徘徊する獣は、軟らかな肉を好む。
「わかってるわよ、お姉様。ちょっと手を貸してもらえないかしら?」
 差し出した手をユアンのしっとりと湿った手がつかむ。地面にほど近い木肌の窪みを埋めるたっぷりした苔は、いつだって湿っている。
「さあ、急ぎましょう」
 手近な蔓に手を伸ばし、瘤に足をかける。背中をさらして木に登るわたしたちは、遠目には無防備に見えるだろう。地表に比べて危険が少ないとは言え、早く安全なところに登った方がいい。
 伸ばした手で蔓をつかみ、体を押し上げる。後からきたユアンを先に行かせ、わたしはその後を登る。
 手のひらほどもある大きな穴蜘蛛が表情のない八つの目で睨みつけた。穴蜘蛛に毒はなく、これっぽっちも危険はないのに、わたしの臭腺から恐怖の匂いが漂う。
「どうしたの?」
 振り向くユアンから、穴蜘蛛は見えない。
「大きな穴蜘蛛がいたの。もう、奥に隠れてる」
 ユアンが顔をしかめると、周囲を嫌悪の匂いが漂う。
「雄は、穴蜘蛛も食べるって、本当かしら?」
 突然、ユアンが言った。母の樹の恵みは、地表に近づけば近づくほど少なくなる。つまり、雄たちにとって、食糧の確保はより深刻な課題なのだ。
「おいしいのかしらね」
 母の樹では、ほとんど動物性の食料を必要としない。たまに食べるのは、梢に巣を作る野鶏の卵くらいで、普段は母の樹の樹液や多様な共生植物の果実類で足りてしまう。
「きっと、反吐がでそうな味よ。あんなに醜いんだから」
 穴蜘蛛は貴重な食糧になるし、母の樹を離れたら、手に入るものを食べなければ生きていけないだろう。
「そうかしら。きっと食べごたえがあるわよ」
「気持ち悪いこと言わないでよ。そんなことより急ぎましょう」
 大胆に脚を運ぶユアン。あわてて後を追う足の裏が感じるのは、ごつごつした木肌の感触だ。
「待ってよ」
 先を急ぐユアンも、きっとわかっている。母の樹を離れたら、わたしたちは、家族ができるまでの時間をひとりぼっちで生きていかなければならない。
 一番下のテラスまで戻ると、わたしたちは気むずかしげな従侍娘の出迎えを受けた。顔には深いしわが刻まれ、髪も真っ白で、ずいぶん年かさに見える。それでもこの樹に住むのは全員が巣母様の娘で、わたしたちからすると年長の姉にあたるのだ。
「ゆっくりだったわね」
 わたしたちの帰りを、ずっと待っていたのだろうか。さほど遅くなったとは思わないが、不機嫌そうな顔をしていた。
「お待たせをしてしまったのでしょうか?」
 不遜な様子で、ユアンが聞いた。高齢の従侍娘も巣母様の娘であることに変わりはない。母になるわたしたちとは違い、娘はいつまでたっても所詮娘なのだ。
「巣母様がお持ちですよ」
 わたしたちは巣母様に招かれていた。母の樹の基部、地表から五十メートルほどの位置に誘導された大きなうろの一つで、巣母様はいつもそこにいる。
「わかりました。これからすぐにでも」
「その前に、少し調べさせてもらいます。巣母様のところに行くのは、もう少し身ぎれいになってからよ」
 わたしたちの全身を舐めるように見る。これから待っているのは、不愉快な身体検査だった。母になるためには、それくらいのことは我慢できる。

「フルウよ、ユアンよ、母となるわたしの娘たちよ。そなたらの顔を見せておくれ」
 巣母様は、いつものようにうろの奥にいる。いつだって多くの娘たちにかしずかれている。
「はい。巣母様」
 わたしたちは巣母様の前でひざまずき、呼びかけに応じて顔を上げる。
 薄暗いうろの中で、巣母様は動かない。若い労働娘たちが巣母様の体を拭き、肌をさする。ふっくらとした体型の乳母娘たちが、一定の周期で産まれる子供たちを取り上げる。生まれたばかりの子供たちは、乳母娘たちの手できれいに洗われ、みんな同じように柔らかそうな白い肌をほんのりと紅潮させている。たまに耳障りな泣き声をあげるのは、雄の仔だろうか。
「フルウ、ユアン、私の娘たち。交合はうまく終わったようね。あなたたちなら、きっとよい母になれるわ」
 微笑む巣母様の瞳は白く濁り、どれほど見えているのかわからない。なめらかで艶のある肌にも関わらず、巣母様は、わたしたちが想像できないほどの時間を、この地で過ごしてきたのだ。
「はい、巣母様。わたしたちは、良い母となります」
 わたしが応えた。同腹であっても、取り上げられたのはわたしが先で、わずかな時間の差で、わたしが姉になるからだ。
「娘たちよ、海を越え、子を育てるのに良き地を見つけなさい。ここは、ヒューマンの地に近すぎるから、なるべく遠い方がいいでしょう」
 巣母様の言葉に、わたしは不安を覚える。ヒューマンの船が降りたのは、水平線のはるか向こう、足の速い船で行っても何日もかかる。そんな場所だと聞いていたから。
「はい、巣母様」
 わたしとユアンの声が重なる。
「よい風を選びなさい。よい風は、あなたたちを、どこまでも遠くへ連れていってくれるでしょう」
 厳しい顔をした年長の従侍娘が巣母様を見ている。痩せぎすで、ゆったりしたローブ越しに見る平らな胸はまるで雄のようだが、交接器は持っていない。
「はい、巣母様」
 わたしたちの声が、ほの暗いうろの天井に響いた。
「では、あなたたちに徴を授けましょう。先祖と母の樹の智恵が、どの様な時でも、あなたたちを導いてくれるでしょう」
 巣母様が、年かさの従侍娘に指示した。軽く一礼して、うろの奥へと消えた従侍娘は、巣母様同様に年齢を重ねているように見えたが、動きはきびきびとしていた。
「娘たちよ、あなたたちは未来です。私は、あなたたちを誇りに思います」
「はい、巣母様。準備はできています」
 交合を終えたわたしたちは、徹底的な診察を受けた。急激に上下する体温の変化や、ホルモンのバランス、雄たちからの供物を納めた精子嚢の張り具合と、背中の皮膚をひきつらせている翅芽の状況といったことは、すべて確認が終わっている。わたしたちの準備はできている。
「母の徴は知恵と力です」
 巣母様の胸でぼんやりと光るものは、巣母様が巣母様である徴だ。遠い始祖から受け継いだ母の徴は、巣母となった者に、母の樹を育てる力を与えるだけではなく、貧弱な実りを豊かな作物に変え、疫病から一族を守り、生きていくための知恵を授けてくれる。
「はい、巣母様」
 わたしの声と、ユアンの声はぴったりと重なり、まるで一人の声のように響く。
「では、これを」
 従侍娘の一人が、甘い匂いの液体を満たした椀を差し出す。わずかな光に、液体の表面がねっとりと光っている。これもまた、母の樹の恵みだ。
「さあ、一息に飲み干してしまいなさい」
 わたしの手には、なみなみと液体を満たした椀があった。甘い匂いを発する椀を口元に近づけるその様子を、巣母様が白濁した目で見据えていた。

 それからのことは、曖昧な記憶だ。甘い液体が体内で熱を持ったかと思うと、わたしは急に体の自由を奪われ、その場に崩れ落ちた。わたしは、うろの床に横たわるわたしたちを、巣母様の目を通して見ていたような気がする。
 わたしたちの体を、若い従侍娘が四人がかりで大きな木の寝台の上に横たえる。年かさの従侍娘の手で胸元が広く広げられ、わたしたちの胸元が露わになる。気むずかしげな従侍娘が、両刃の短剣で胸骨のあたりに深い切れ目を入れるが、わたしには苦痛もなく、血はほとんど流れない。短剣を脇に置いた従侍娘の骨ばった手が、傷口に押し入り、大きく押し開く。
「母の徴を」
 巣母様の言葉に応じ、別の従侍娘が肉色の塊を両手で捧げ持つようにやってくる。肉色の塊の中心で、ぼんやりと光を放つのは、巣母様の胸にあるものと同じだった。
 わたしは見ている。大きく広げられた傷口から、もう一つの心臓を押し込むかのように、母の徴が押し込まれる。
 押し込まれたものは、わたしの血と同じように熱く、心臓の鼓動と同じように脈動していた。二つの脈動が重なり、やがて一つの脈動となる。
 そして、知識が訪れる。

*  *  *

「どっちに向かうの?」
 ユアンは空を見上げている。風は西から吹くから、向かうべき方向は東に決まっていた。
「風の吹く方向ね」
 ユアンが示す方向には森があり、さらにその先には広大な海がある。海には無数の島がある。母となるわたしたちは、徴から知識を得ている。
「一緒に行けたら良かったのに」
 わたしたちは、母になるべくして生まれ、母になるべく育てられた。風をとらえて飛び立ち、新たな母の樹となる巨樹を見つける。そこで巣母となったわたしは、多くの子供たちを産み、子供たちは母の樹が与える恵みによって栄えるだろう。そしていつかは、わたしも母となる娘を産む。
 胸に母の徴を宿したわたしたちは知っている。わたしたちもまた、ヒューマンの末裔であることを。
 この惑星に入植した祖先は、この星を征服しようとし、失敗した。多様な感染症と、危険な動植物により、入植地は崩壊し、森に飲み込まれた。生き残った少人数のグループが、危険な動物を避けるため、森の中でもひときわ背の高い樹を見つけ、そこに住み着いた。
 わたしたちの祖先は傲慢だったのだろう。住み着いた樹に食料を作らせるため、膨大な情報量をもったネットワーク型のナノマシンと、樹に食糧を生産させるためのレトロウイルスの複合体を作り出し、住処である樹に感染させた。
 それが、始まりだった。祖先のもくろみ通りに樹は変化し、十分な食物をもたらしたが、予期せぬ副作用もあった。
 世代交代を重ねるにつれ、雄の知能が低下し、雌の多くが不妊化した。それだけではない。改変された巨樹の中で、何かが目覚めた。
 そう、それが『私』だ。
 あのままだったら、ヒューマンは数世代で滅んでいたろう。私はヒューマンに比べれば遙かに長く生きることができるだろうが、樹に依存した私もまた死にゆく存在だった。私は、私を複製することができても、複製が成長できる環境を作り出すことはできない。多くの種子が、土に埋もれたまま朽ちていくのと同じく、樹の根から生じる物質は、新たな私を宿すほど大きな樹の存在を許さない。
 樹の寿命を越えて私が生き延びるためには、私のいる場所を離れ、新たに私を宿すことのできる遠くの巨樹まで運ぶ者が必要だった。
 私はヒューマンの生活環に干渉し、ヒューマンそのものを改変した。安全な樹上に住む巣母と不妊の娘たち。雄は巣の外で獣に狩られる獣になる。そして、まれに生まれる母となる娘は、風に乗るための大きな翅の芽を背中に、新たな私となる母の徴を胸に埋め込まれ、新しい家族を作る樹を探して風に乗る。
 母となる娘を介し、樹に感染することで、私は再生する。遺伝子レベルで宿主となる樹を改変し、新しい私になる。
 そのために私は、わたしたちは、よい風を待っている。

伊野隆之プロフィール


伊野隆之既刊
『樹環惑星
――ダイビング・オパリア――』