SF Prologue Waveの編集長、片理誠と申します。初めましての方もいらっしゃると思いますので、まずは当サイト、SF Prologue Waveのご説明をば申し上げます。
SF Prologue Waveは2011年5月1日にスタートしております。初代編集長は八杉将司さん。2013年6月20日からは私、片理誠が二代目編集長を拝命いたしております。
当サイトは「作品発表のための場を、作り手自らが確保する」ために立ち上げたもので、日本SF作家クラブの有志によって、「日本SF作家クラブ公認ネットマガジン」として、2020年7月20日まで、日本SF作家クラブのサーバー上で、WordPressというツールを使って、ショートショートや中短編小説などの発表を行って参りました。
そしてこの度、ピクシブ株式会社様とのご縁があり、2020年8月からはこちら、pixivFANBOXにて活動させていただくことと相成りました! これからは「日本SF作家クラブ公式ネットマガジン」です。「公認」ではなくて「公式」。今までは「有志による部外活動」的な位置づけだったわけですが、これからは「日本SF作家クラブの正式な活動」ということになります。
とは言え不安もあります(汗)。そもそも「クリエイターの創作活動を応援していただけるファンコミュニティ」を、我々の大多数は、やったことがありません(汗)。「支援金、て何?」の世界です。 SF Prologue Waveを始めた当時、ネットで大きな問題になっていたのは違法コピーでした。それが今や、違法コピーの問題自体はまだ残っているにしても、クリエイターを支援し応援してくださる天使のような方々が……。いつの間にかネットは次のフェーズに移行していたんだなぁと、蒙を啓かれました。凄い移り変わりの速さです(汗)。
今まではずっと無料で作品を公開してきました。無料で公開していた作品は、こちらでも基本的に無料でお読みいただけるようにしていく予定です。ただ、これから新規に公開する作品については、「全体公開」とするか、「支援者限定コンテンツ」とするかは、個々の作品の著作権者の判断に委ねられます。
様々な判断基準があるだろうと思います。「小説家なんだから小説は支援者限定で。でもその他のコラムなどのコンテンツは全体公開でもいいかな」とか。逆に「ネットで発表する小説は全てサービスだと割り切っている。多くの人に読んでもらいたいから全体公開! でもコラムはコアなファンの人向けに書くから支援者限定で!」という人もいると思います。
あるいは「通常の小説は小説好きの人へ向けて書くのだから支援者限定コンテンツにさせてもらうけど、実験的な作品はマーケティングの意味も込めて公開するわけなので全体公開にしよう」という考え方もあれば、「通常の小説は自分自身のPRを兼ねているわけなので全体公開だけど、実験的な作品はある程度ターゲットを絞りたいので支援者限定コンテンツにしようかな」という考え方をする人もいると思います。ポリシーは人それぞれのハズで、こういうところにも作者の考え方の違いが現れるかもしれません。
とにかくやったことがないことなわけなので、どこに正解があるのかを誰も知らないんです(汗)。しばらくは五里霧中、手探りでの活動ということになりそうです。それと……私が言うのも変な話なんですが……SF作家って商売っ気のない人たちばかりなので、正直言うと、ちょっと心配なんですよ(汗)。 まぁきっと、これからも色々なことがあるのだろうと思います(汗)。個人的には甚だ不安な船出ではありますが、どうかこれからよろしくお願い申し上げます。末永くお付き合い頂ければ幸いです。