『月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.175「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ 七惑星の聖書」』

文:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、監修:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)、待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
 毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事を、継続的に紹介して参りました。
 
 「Role&Roll」にはこれまで、『エクリプス・フェイズ』のルールブックを購入したはいいが、どう遊べばよいかわからない方のために入門用のシナリオが掲載されてきました。
 いずれも3時間程度の比較的短い時間で遊べる親切設計となっています。Vol.143~174掲載のシナリオも、すでにSF Prologue Waveで紹介済みですので、ご確認ください。

 今回ご紹介するのは、Vol.175掲載の「七惑星の聖書」です。「Role&Roll」Vol174に掲載されたシナリオ「スカイ・アーク・クライシス」に登場し、終末論を唱えたカルト教団「輝く聖者の教会」が再び登場します。単体でも必要な情報は網羅されているので問題なく楽しめますが、同作とリンクさせればキャンペーン(連続)ゲームとしてプレイすることも可能です。
 「七惑星の聖書」では、ファイアウォールの連絡役(プロクシ)より、火星最大の都市・ヴァレス新上海にて、「輝く聖者の教会」が、ふたたび動き出したとの連絡を受けたところからストーリーが始まります。七惑星に散らばった聖書を集めたとき、「モアブの書」に書かれた黙示録の八番目の封印が解かれるというのです!
 ――このような概要からもおわかりのとおり、本シナリオはスケールの大きな作品で、「ナショナル・ジオグラフィック」2018年12月号に掲載された「聖書ハンター」からインスパイアされています。電子版も入手できますので、本シナリオをヴィジュアル的に補完する際にも、大いに役立つことでしょう。

 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。

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