『月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.170「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド 悪夢の衛星タナカの恐怖」』

文:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)、監修:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
 毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事を、継続的に紹介して参りました。
 
 「Role&Roll」にはこれまで、『エクリプス・フェイズ』のルールブックを購入したはいいが、どう遊べばよいかわからない方のために入門用のシナリオが掲載されてきました。
 いずれも3時間程度の比較的短い時間で遊べる親切設計となっています。Vol.143~169掲載のシナリオも、すでにSF Prologue Waveで紹介済みですので、ご確認ください。

 今回ご紹介するのは、Vol.170掲載の「悪夢の衛星タナカの恐怖」です。
 トランスヒューマンを餌食にする凶暴な茸に満ちた太陽系外の衛星タナカ。その唯一の生存者である美女。プロクシからの依頼で、彼女の精神を手術したセンティネルたちは、謎の衛星タナカの秘密を探る必要に迫られる……。というシナリオです。
 本シナリオは、シンプルな外惑星探索型のシナリオですが前半部でサイコセラピーや「精神手術」のルールをプレイしながら習得できるように工夫されています。
 また、風変わりな名をもつ衛星タナカは、未訳サプリメント『Gatecrashing』に掲載された公式情報です。我々の宇宙にあるイトカワを思い出しますね。こちらの抄訳も、まるまる1ページを割いて掲載されており、シナリオを自作する際にも大いに参考になるものと思います。

 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。

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