『月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.166「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド 焦土の衛星シンダーの秘密」』

文:岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム) 監修;朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
 毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事を、継続的に紹介して参りました。

 「Role&Roll」にはこれまで、『エクリプス・フェイズ』のルールブックを購入したはいいが、どう遊べばよいかわからない方のために入門用のシナリオが掲載されてきました。
 いずれも3時間程度の比較的短い時間で遊べる親切設計となっています。Vol.143~165掲載のシナリオも、すでにSF Prologue Waveで紹介済みですので、ご確認ください。

 今回ご紹介するのは、Vol.166掲載の「焦土の衛星シンダーの秘密」。これはなんと、ファイアウォールの一員(センティネル)になるまでを描いた異色のシナリオです。そのまま、キャンペーン(連続)シナリオに接続するもよし。反対に、これまでのキャラクターの前史を語るために活用してもよし。あらかじめ、「これはファイアウォールに入るまでのシナリオだよ」と断ったうえで、演出面を強化する楽しみ方もできますね。
 主人公格の「PC1」として、タイタンの探検家が推奨されているのも、海外RPGでは珍しいかもしれません。
 未訳サプリメント『Firewall』の設定を抄訳の形で紹介し、敵データは同じく未訳の『X-Risks』から訳出しています。

 天文学の調査のため訪れた、「燃え殻」と呼ばれる焦土と化した星には、太陽系の命運を握る秘密が隠されていた……。

 なお、このシナリオには「『エクリプス・フェイズ』とクトゥルフ神話」というミニコラムも添えられていますが、その詳細はぜひご自分の目でお確かめください!

 2018年7月15日は、京セラドーム大阪で開催された「テーブルゲームファンフェスタ2018」で、岡和田晃が『エクリプス・フェイズ』のゲームマスターをし、また安田均氏(日本SF作家クラブ会員)との対談「日本のゲーム史」を執り行いました。

 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。

岡和田晃プロフィール