書名 :『妖怪探偵・百目』(3) 百鬼の楽師
著者 : 上田早夕里
ISBN-10: 4334769950
ISBN-13: 978-4334769956
定価 : 640円(税別)
出版社 : 光文社(光文社文庫)
出版日 : 2015年11月11日
※電子版も同月内に発売予定。
百目シリーズの第三巻(最終巻)です。タイトルに “探偵” とありますが、推理小説(ミステリ)ではありません。妖怪ファンタジー小説です。第二巻、第三巻の冒頭部分は Web光文社文庫(下記URL)で立ち読みできます。
http://www.kobunsha.com/special/bunko/serial/
長く続けてきたシリーズが、ついに完結しました。
この巻では、7年前に執筆した最初のエピソード「真朱の街」で生じた幾つかの問いに対して、その答えを最後に置いています。
ひとつ目は、相良邦雄にとって何が償いとなり、魂の救済になり得るのかということ。ふたつ目は、一ツ輪の妖怪が予言した未来の災厄とは何なのかということ。三つ目は、アンソロジー『異形コレクション』に掲載されたときに与えられた「未来妖怪」というお題を、どのような形で決着させるかということ。
これらがすべてクリアされましたので、この物語は、この巻でおしまいです。続きが書かれることは二度とないでしょう。
今回は書影として、第一巻から第三巻までをすべて並べてみました。全巻を通して、カバー画には、邦雄以外の〈人間〉は登場していません。なぜなら、これは妖怪小説。人間ではなく、妖怪たちが主人公であり、妖怪たちの視点こそが重要な物語だからです。
本巻も楽しんで頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
上田早夕里既刊
『妖怪探偵・百目3:
百鬼の楽師』