「解剖医ハンター」(漫画原作・吉川良太郎)



原作:吉川良太郎
作画:黒釜ナオ

出版社:徳間書店
全三巻発売中

一巻¥590
二巻¥650
三巻¥650

【解説】18世紀ロンドン、深夜の墓地で巻き起こる死体泥棒と牧師率いる自警団の争い。それが医学生エドワードと怪人ジョン・ハンターとの出会いだった――。死体泥棒にして解剖医であるジョン・ハンターの「生命の秘密は死体に埋まっている」という言葉に、エドワードは動揺を隠せなかった。その屋敷は『ジキル博士とハイド氏』のモデルになったとも言われ、世界中から珍獣をあつめたことから、ヒュー・ロフティング著の児童書『ドリトル先生』シリーズのモデルとも言われた彼こそが、このマンガの主人公である。
(COMICリュウ編集部による紹介文)

原作・吉川良太郎コメント:

 吉川良太郎が原作(要するに脚本)をつとめたマンガが、単行本全三巻で完結いたしました。
 最先端の科学知識から奇想天外な物語をあみだすのがSFの華。しかし今作は、その科学の黎明の時代を駆け抜けた、「実在の医師」を主人公とした作品です。
十八世紀――医学研究目的でさえまだ人体解剖が重大なタブーだった時代。ロンドン一の外科医と呼ばれながら、ヒトの肉体のメカニズムを知るために夜な夜な死体を盗んで解剖し、また世界中の珍獣を集めて生命そのものの秘密に迫り、ダーウィンより早く進化論に到達し、さらには後に種痘法を発明するエドワード・ジェンナーを育てた男、ジョン・ハンター。
「人間に魂なんて臓器はないんだぜ」
「常識とは奴隷の道徳だ」
「人間の最も優れた資質とは、社会性でも倫理性でもない、好奇心だ」
「考えるな、やるんだ!」
キャプテン・クック、エラズマス・ダーウィン、フランクリン、ラヴォアジェ、などなど同時代の偉人たちが闊歩する十八世紀英国を舞台に、稀代の怪人の生き様を「史実を基にしたフィクション」として大胆に創作した物語。小説で歴史物はちょくちょく書いてきましたが、ぼくの作品としては珍しく「熱い漢の物語」となりました。自分でも意外です。
 おまけとして当時の世相や医学・科学の状況についてのコラムも収録してます。
 全三巻とお求めやすい分量ですので、どうぞよろしく。

吉川良太郎プロフィール


吉川良太郎既刊
『解剖医ハンター 1』
『解剖医ハンター 2』
『解剖医ハンター 3』